蓬萊泰三
日本の脚本家、作詞家
蓬萊 泰三[1](ほうらい たいぞう、1929年3月28日[2] - 2018年11月5日)は、日本のテレビドラマ脚本家。児童合唱をメインとした作詞家。
ほうらい たいぞう 蓬萊 泰三 | |
生年月日 | 1929年3月28日 |
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没年月日 | 2018年11月5日(89歳没) |
出生地 | 兵庫県 |
国籍 | 日本 |
学歴 | 神戸大学 |
職業 | 脚本家 |
人物
編集- 兵庫県印南郡(現在の加古川市)出身[3]。旧制姫路中学校・旧制姫路高等学校[3]を経て、神戸大学文学部卒業[4]。JVCA(日本ビジュアル著作権協会)、日本脚本家連盟会員。
- 中学時代は数名のアンサンブルで合唱を始めた。高校時代は合唱部でタクトを振った[5]。
- 学生時代に演劇に興味を持ち、脚本を書き、NHK大阪放送局主催の学生コンテストに入賞。大学卒業前に多くの就職試験にするも、結果は失敗。最後に辿り着いたのは小さな新聞社で漸く合格、しかし嫌になったため退社。救ったのは学生時代にお世話になった当時のNHKプロデューサーからNHK大阪放送劇団の募集を頂き、見事入団した。役者としてはテレビやラジオで活躍。ラジオドラマ「お父さんはお人好し」に出演したが、背は低いし、顔はいかつかったので、無理だった[5]。
- 東京のNHKラジオドラマの脚本コンテストがあることを知り応募、結果は2位となり入選。脚本家に転向した[5]。
- 代表作にテレビドラマ「中学生日記」、合唱組曲「チコタン」、「日曜日 ~ひとりぼっちの祈り~」など。戦争や交通戦争などに対する怒りをメインテーマとした、急転直下の悲劇による、人間の躁と鬱を綯い交ぜにした作風で知られる。
- 受賞歴は、イタリア賞(交響詩劇「海に落ちたピアノ」)、文化庁芸術祭賞、放送批評懇談会ギャラクシー賞、放送文化基金賞など[6]。
- 2018年11月5日、胆内胆管がんのために逝去した[7]。89歳没。亡くなる4か月前の7月14日にNHKラジオのラジオ深夜便「明日へのことば」にゲスト出演した[8]。
著書
編集- 中学生日記
- のっぽさんのパーティー
- のっぽさんのぼうけん
- 幕末未来人
- ツルのみずうみ
作詞
編集- ( )内は作曲者。
- 合唱組曲「日曜日」(南安雄)
- こどものための合唱組曲「オデコのこいつ」(三善晃)
- 星のことばによる混声合唱組曲「迷子の宇宙船」(宮本良樹)
- こどものための合唱組曲「チコタン」(南安雄)
- こどものための合唱組曲「日記のうた」(南安雄)
- こどものための合唱組曲「お菓子のうた」(南安雄)
- さびしい時ははだしになって(三木稔) - 第43回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
- 混声合唱曲「青春」(野田暉行)
- 童声合唱とピアノのための組曲「のら犬ドジ」(三善晃)
- 合唱組曲「ミイコ」(南安雄)
- わりばしいっぽん(三善晃) - 第51回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
- こどものための合唱組曲「ぼくのたからもん」(南安雄)
- タンポポ(松下耕) - 第65回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
- 女声合唱とピアノのための組曲「獅子の子幻想」(鈴木輝昭)
- 混声合唱のための童話「チロ」(鈴木輝昭)
脚本
編集脚注
編集- ^ 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 32
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.558
- ^ a b 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 36-37
- ^ 詳細情報 (図書) 先生の不登校、和木町立図書館、2014年12月25日閲覧。
- ^ a b c 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 37
- ^ JVCAのプロフィールより
- ^ “脚本家、作詞家の蓬莱泰三氏死去「中学生日記」「チコタン」”. 産経デジタル Iza. 産業経済新聞社. (2018年11月14日) 2018年11月14日閲覧。
- ^ 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 42
- ^ 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 39
- ^ 『NHKラジオ深夜便』(2018年10月号)、NHKサービスセンター pp. 40
外部リンク
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