葛飾北濤
江戸時代の浮世絵師
来歴
編集葛飾北斎の門人とされる。俗名不明、賀山または智山と号す。作画期は文化から文政の頃にかけてで、作は2点ほどの肉筆画が知られる。『増訂浮世絵』は北濤の項に「空也僧の図がある」と記すが、この絵の消息については不明である。
作品
編集- 「八岐大蛇退治図」 紙本着色 日本浮世絵博物館所蔵 ※「北濤画」の落款、「賀山」の朱文方印と「北□」の白文方印あり
- 「松風村雨図」 紙本着色 シカゴウェストンコレクション ※「北濤画」の落款、「智山」の朱文方印と印文不明の白文方印あり。麻布美術工芸館旧蔵
参考文献
編集- 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵博物館編 『肉筆浮世絵撰集 解説』 学習研究社、1985年 ※75 - 76頁
- 永田生慈監修 『シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競艶』 小学館スクウェア、2015年 ※展覧会図録