荒川 知幸(あらかわ ともゆき)は、日本数学者京都大学数理解析研究所教授。 専門は表現論、頂点代数。𝒲代数の表現論の研究により、頂点代数の表現論の展開に大きな業績をあげた。博士課程指導教員は土屋昭博

荒川 知幸
あらかわ ともゆき
人物情報
生誕 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
出身校 京都大学理学部名古屋大学大学院多元数理研究科
学問
研究分野 数学・表現論
博士課程指導教員 土屋昭博
学位 博士(数理学)[1]
称号 京都大学数理解析研究所教授
主な業績 W-代数の表現論の展開に寄与した
学会 日本数学会
主な受賞歴 2017年 日本数学会秋季賞
公式サイト
https://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~arakawa/index.html
テンプレートを表示

人物

編集

1993年 京都大学理学部(数学専攻)[2]を卒業後、名古屋大学大学院多元数理研究科に進学。土屋昭博の下で鈴木武史等と研究を行い、数本の共著論文に続いて1999年CMPに採録された初の単著論文[1]で博士号を取得、約5年間の沈黙後の2004年から2007年にかけて毎年相次いで重要論文を出版し、一躍注目される存在となった。特に2007年の100ページ超えの論文で、W-代数の表現論分野の第一人者としての地歩を確立している。

職歴

編集
  • 1999年 4月 名古屋大学多元数理研究科博士研究員(PD)
  • 2005年10月 奈良女子大学理学部准教授
  • 2010年10月 京都大学数理解析研究所准教授
  • 2018年 4月 同 教授

業績

編集
  • Frenkel-Kac-Wakimoto 予想の解決
  • 無限次元リー代数およびW-代数の表現論の研究

顕彰・招待講演

編集
  • 2004年 日本数学会建部賢弘特別賞
  • 2008年 文部科学大臣表彰若手科学者賞
  • 2013年 日本数学会代数学賞
  • 2017年 日本数学会秋季賞
  • 2018年 ICM 2018 Rio de Janeiro, 招待講演者[3]
  • 2019年 文部科学大臣表彰科学技術賞

脚注

編集
  1. ^ a b Drinfeld functor and finite-dimensional representations of Yangian『ドリンフェルド関手とヤンギアンの有限次元表現』、名古屋大学、1971年。博士(数理学)。NAID 500000173084
  2. ^ Curriculum Citæ(英文)
  3. ^ ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)