英雄ユリシーズ
「英雄ユリシーズ」(Tales of Brave Ulysses)は、クリームが1967年に発表した楽曲。
「英雄ユリシーズ」 | ||||||||
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クリーム の シングル | ||||||||
初出アルバム『カラフル・クリーム』 | ||||||||
A面 | ストレンジ・ブルー | |||||||
B面 | 英雄ユリシーズ | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | ニューヨーク、アトランティック・スタジオ(1967年5月) | |||||||
ジャンル | サイケデリック・ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
リアクション・レコード アトコ・レコード[2] | |||||||
作詞・作曲 |
マーティン・シャープ(詞) エリック・クラプトン(曲) | |||||||
プロデュース | フェリックス・パパラルディ | |||||||
クリーム シングル 年表 | ||||||||
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概要
編集漫画家のマーティン・シャープ(Martin Sharp)は、編集者のリチャード・ネヴィル、リチャード・ウォルシュらと1963年、シドニーでアングラ雑誌『Oz』を創刊。同誌の制作に長く関わっていたが、1966年2月にネヴィルとともにイギリスに渡った。写真家のロバート・ウィテカーとまだロンドンのチェルシーに共同スタジオを構える前[3]、ネヴィルの姉で作家のジル・ネヴィルの家に居候していた頃にシャープはナイトクラブ「ザ・スピークイージー」で、あるミュージシャンを紹介される。シャープが「最近書いた詩があるんだ」と話すと、相手は自分の曲につける新しい詞を探していたところだと答えた。シャープは気前よくナプキンに詩と住所を書き留め、その人物に渡した[4]。
鈍色の冬は果てしなく気をめいらせる
そう思った君は
猛り狂う太陽に向かう汽船に飛び乗った
震えおののく人魚たち
海の色に目がくらみ
英雄ユリシーズの物語を聞きながら
君は遥か彼方の岸に辿り着く — Tales of Brave Ulysses(マーティン・シャープ)[5]
シャープが出会ったミュージシャンはクリームのエリック・クラプトンであった。クラプトンの頭の中にはラヴィン・スプーンフルの「サマー・イン・ザ・シティ」に着想を得た曲がちょうどあり、シャープの詩をのせて「英雄ユリシーズ」を完成させた[4]。
レコーディングは1967年5月、ニューヨークのアトランティック・スタジオで行われた。リード・ボーカルはジャック・ブルースが務めた。
同年6月9日、シングル「ストレンジ・ブルー」のB面として発売された[1]。その後、セカンド・アルバム『カラフル・クリーム』に収録された。シャープとロバート・ウィテカーは『カラフル・クリーム』のジャケットの制作に携わった。
1972年発売のライブ・アルバム『ライヴ・クリーム Vol.2』にライブ・バージョンが収録されている。
演奏者
編集- エリック・クラプトン - ギター
- ジャック・ブルース - ベース、リード・ボーカル
- ジンジャー・ベイカー - ドラムズ
脚注
編集- ^ a b 45cat - Cream - Strange Brew / Tales Of Brave Ulysses - Reaction - UK - 591015
- ^ 45cat - Cream - Strange Brew / Tales Of Brave Ulysses - Atco - USA - 45-6488
- ^ Morgan, Joyce, (2017). Martin Sharp: His Life and Times, Allen & Unwin. ISBN 9781925575019
- ^ a b Clapton, Eric (2007). Clapton: The Autobiography. New York City: Broadway Books. pp. 85–86. ISBN 978-0-7679-2536-5
- ^ Lyrics for Tales Of Brave Ulysses by Cream - Songfacts