英国債(えいこくさい)は、イギリス政府国債を指す。英語ではgiltもしくはgilt-edged securityと呼ばれ、日本語でギルトもしくはギルト債とも呼ばれる。大蔵省(HM Treasury)によって発行される。また、管理は国債管理局(DMO)によって行われている。

ナポレオン戦争の間、英国債に占める非居住者の保有割合は6%を超えていた[1]

種類

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ギルトには以下の種類がある[2]

  • 普通ギルト(Conventional gilts)
    利付国債(利払いは6ヶ月ごと)。償還期限は5年、10年、30年、50年、55年。最も発行量が多いギルト。
  • 指数連動ギルト(Index-linked gilts)
    英国の消費者物価指数(Retail Price Index)に連動する。普通ギルトに次いで発行量が多い。
  • 3ヶ月遅延指数連動ギルト(Three-month lag index-linked gilts)
  • 8ヶ月遅延指数連動ギルト(Eight-month lag index-linked gilts)
  • 倍年限ギルト(Double-dated conventional gilts)
  • 無期限ギルト(Undated gilts)
  • 変動利付ギルト(Floating rate gilts)

ギルト・エッジ・マーケット・メーカー

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ギルト・エッジ・マーケット・メーカー(GEMM:Gilt-edged Market Makers)が、プライマリー・ディーラーである[3][4]

大きくて有名で日本語記事のある銀行ばかりである。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Laryy Neal, "A Tale of Two revolutions", Bulletin of Economic Research, vol.43, no.1, 1991, p.71.
  2. ^ http://www.dmo.gov.uk/index.aspx?page=gilts/about_gilts
  3. ^ http://www.dmo.gov.uk/index.aspx?page=Gilts/Gemms_Idb
  4. ^ https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022127/www.mof.go.jp/singikai/kokusai/siryou/a130613a.pdf