新飯塚駅
新飯塚駅(しんいいづかえき)は、福岡県飯塚市立岩にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である[1]。
新飯塚駅* | |
---|---|
西口(2017年4月) | |
しんいいづか Shin-Iizuka | |
所在地 | 福岡県飯塚市立岩[1]931-1 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | シツ←シツカ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
3,399人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1902年(明治35年)6月15日[1][2] |
乗入路線 | |
所属路線 | ■筑豊本線(福北ゆたか線) |
駅番号 | JC 14 |
キロ程 |
37.6 km(若松起点) 黒崎から32.0 km |
◄JC15 浦田 (1.4 km) (1.8 km) 飯塚 JC13► | |
所属路線 | ■後藤寺線 |
駅番号 | JJ 01 |
キロ程 | 13.3 km(田川後藤寺起点) |
(3.1 km) 上三緒 JJ02► | |
備考 | |
当駅の所属線[3]である筑豊本線と、後藤寺線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている[2]。後藤寺線は当駅が終点であるが、列車運行上は当駅に向かう列車が上り、当駅を出る列車が下りとして扱われる。また筑豊本線は愛称の「福北ゆたか線」の区間に含まれている。駅番号は筑豊本線がJC14、後藤寺線がJJ01。
歴史
編集- 1902年(明治35年)6月15日:九州鉄道(初代)が山野分岐点 - 上三緒駅間(後藤寺線の前身)開通と同時に貨物業務専用取扱駅の芳雄駅(よしおえき)として開設[1][2]。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道(初代)が国有化され、帝国鉄道庁が所管[4]。
- 1920年(大正9年)5月10日:旅客業務取扱開始[2]。
- 1935年(昭和10年)2月1日:新飯塚駅に改称[1][2][5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取り扱い廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[6]。
- 2000年(平成12年)9月17日:自動改札機を設置し、供用開始[7]。
- 2001年(平成13年)8月11日:2代目駅本屋が完成し橋上駅舎化[8]。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始[9]。
- 2014年(平成26年)4月1日:西口に開設した「健幸交流広場」の利用を開始[10]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合わせて2面3線を有する地上駅[1]。直営駅で、みどりの窓口が設置されている[1]。
基本的には、1番のりばを小竹・直方・折尾方面、2番のりばを、桂川・篠栗方面、3番のりばを下鴨生・田川後藤寺方面の列車が使用する。なお、2番のりばから田川後藤寺方面に向かう事も出来るため、早朝に回送列車ではあるが数本設定されている。
2018年3月17日のダイヤ改正により、これまで夕方のみだった当駅折り返しの列車が日中にも多数設定されるようになり、いずれの列車も折り返しが可能である2番のりばを使用している。
ホームの嵩は、1番線は電車のみの発着なので電車の高さに合わせてあるが、2・3番線は後藤寺線の気動車が発着するため、気動車の高さに合わせてある。そのため、電車とは大きな段差が生じている。開業当初からの木造駅本屋に代り2001年(平成13年)に完成した橋上駅舎は駅の西と東をつなぐ自由通路をかねており、西口と東口がある[8]。旧来の駅舎は西口側にあった。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 福北ゆたか線 | 上り | 直方・折尾方面 | |
2 | 下り | 桂川・博多方面 | 一部3番のりば | |
3 | 後藤寺線 | - | 田川後藤寺方面 |
利用状況
編集2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は2,994人である[11]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り[12]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2007年 | 3,729 |
2008年 | 3,756 |
2009年 | 3,729 |
2010年 | 3,846 |
2011年 | 4,030 |
2012年 | 4,123 |
2013年 | 4,258 |
2014年 | 4,222 |
2015年 | 4,314 |
2016年 | 4,434 |
2017年 | 4,503[13] |
2018年 | 4,520[14] |
2019年 | 4,494[15] |
2020年 | 2,994[11] |
駅周辺
編集1964年(昭和39年)飯塚市役所が飯塚駅近くから新飯塚駅に移転してから、飯塚駅に代わり飯塚市の中心駅となった[1][2]。以来この駅は飯塚の交通拠点として成長を遂げている。飯塚市役所は当駅から約400 m程度であるが、飯塚バスターミナル・あいタウン等のある中心繁華街は西側の遠賀川の川向こうにあり当駅から1 kmほど離れている。20世紀終盤から発展してきた住宅地「柏の森(かやのもり)」地区が近く、国道201号も近くを通っている。市内の旧伊藤伝右衛門邸へはタクシーで約10分。
駅西側、東側にロータリーがある。
バス路線
編集誠心物流(ゆめりあバス)(宮若市乗合バス宮若・飯塚線) - 駅西口ロータリーに発着する。宮若市中心部の宮田とを結んでいる。
- 吉原町 - 新飯塚駅 - 幸袋交流センター前 - 庄司本村 - 千石峡入口 - 宮田
- 九州工業大学スクールバス(特定乗合)
西鉄バス筑豊 - 駅西口前を通る県道の路上に新飯塚駅バス停が設置されており、飯塚市内・近隣都市への路線が通っている。西鉄バスの飯塚市内における運行の拠点は遠賀川を挟んで反対側の中心市街地にある飯塚バスターミナルであり、飯塚バスターミナルに比べ発着本数・発着路線は少ない。
- 東側(駅寄り)
- [1] 飯塚バスターミナル - 幸袋 - 柳橋 - 小竹 - 赤池工業団地(福智町)
- [2] 飯塚バスターミナル - 西相田(伊岐須経由および九工大経由)
- [3] 飯塚バスターミナル - 枝国二区 - 潤野下区 - 明星寺団地
- [12] 飯塚バスターミナル - 山野 - 漆生 - 西鉄大隈(嘉麻市)
- [特急] 飯塚バスターミナル - 篠栗北 - 蔵本 - 中洲 - 西鉄天神高速バスターミナル(堀池停車および穂波・粕屋警察署前停車)
- [2][3][23] 飯塚バスターミナル
- 西側(県道を挟んで駅の反対側)
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、22頁。
- ^ a b c d e f 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、152-153頁。ISBN 4751205293。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、787頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 4号、13頁
- ^ 「鐵道省告示第六百五十九號」『官報』第2398号、内閣印刷局、860頁、1934年12月28日。NDLJP:2958875/17。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 4号、15頁
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-122-8。
- ^ a b “JR新飯塚駅 「玄関口」一新”. 朝日新聞(朝刊)西部地方版 (朝日新聞社): p. 20. (2001年8月24日)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ 平山千里(2014年4月2日). “健幸交流広場:飯塚市が開設 JR新飯塚西口”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月17日閲覧。
- ^ 統計いいづか (交通・運輸) JR九州利用状況
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年6月8日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年12月26日閲覧。
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 新飯塚駅(駅情報) - 九州旅客鉄道