花月
作者(年代)
不明(世阿弥以前)
形式
現在能
能柄<上演時の分類>
四番目物 喝食ものの芸尽しもの
現行上演流派
観世・宝生・金春・金剛・喜多
異称
なし
シテ<主人公>
花月
その他おもな登場人物
諸国一見の僧
季節
場所
京都の清水寺門前
本説<典拠となる作品>
 
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花月』 (かげつ) は、の遊狂物の一曲である。半俗半僧の少年花月と父との再会を花月の遊芸を交えて描く。

登場人物

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  • シテ: 花月
  • ワキ: 諸国一見の僧(実は花月の父)
  • アイ: 清水寺門前の人

作品構成

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清水寺に辿り着いたワキは元筑紫国英彦山の人、左衛門である。彼は7歳になったわが子が失踪したことに世をはかなみ出家し、諸国を巡っている。清水寺に参詣した際近所に面白いものはないかと寺男にきくと、門前に面白い遊芸をする少年(花月)がいるとのことである。寺男の勧めでその少年の舞を見ると、まさに我が子であることに気付く。聞けば花月は天狗に攫われ諸国の山を巡ったという。再会を喜んだ父子は一緒に修行の道を歩むのであった。

芸尽くし

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  • 花月の名乗り - 自分の名前にある「花」と「月」を様々なもの(花、瓜、菓、火、果)にかけ、我こそは天下の名僧だという。
  • 小歌 - 閑吟集にも収められた恋を題材にした室町時代の歌謡。
  • 弓之段 - 一旦はを狙うが殺生戒のため中断する。
  • 曲舞(くせまい) - 清水寺縁起。
  • 羯鼓舞 - 天狗と共に山を巡った思い出。各地の有名な山が言及される。

関連作品

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外部リンク

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