芝居絵
歌舞伎を題材とした浮世絵
解説
編集歌舞伎役者の舞台姿、歌舞伎の舞台や劇場の外観などを描いたもの。芝居の番付の絵、音曲の正本表紙の絵など、また出雲の阿国や女歌舞伎、若衆歌舞伎を描いた江戸初期の肉筆風俗画も含むとされる。歌舞伎役者を描く役者絵も芝居絵の中に含むとされるが、逆に「芝居絵」を「役者絵」と呼ぶとする意見もある。それは「大枠で捉えれば、歌舞伎の舞台や劇場を描く時、ほとんど例外なく役者も併せて描いており、役者絵という呼称を援用できる」という理由からである[1]。『新版 歌舞伎事典』(平凡社)では「芝居絵」と「役者絵」で項目を分けている。
脚注
編集- ^ 『図説江戸の演劇書 歌舞伎篇』216頁。
参考文献
編集- 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館編 『演劇百科大事典』(第3巻) 平凡社、1984年 ※「芝居絵」の項
- 赤間亮 『図説江戸の演劇書 歌舞伎篇』 八木書店、2003年
- 服部幸雄・富田鉄之助・廣末保編 『新版 歌舞伎事典』 平凡社、20011年 ※「芝居絵」の項