船場 (企業)
株式会社船場(せんば、SEMBA CORPORATION)は、日本の大手ディスプレイデザイン会社で、東証上場企業[1]。主にショッピングセンター、百貨店、駅ビルなどの大型商業空間から、アパレルやレストランといった専門店・飲食店等の企画・デザインや施工を手がける。その他にも、レジャー&アミューズメント施設、医療施設、保育園、図書館、公園などの公共施設まで幅広く手がけている。2021年3⽉15⽇に東京都が主催する「テレワーク東京ルール」への宣⾔企業を対象にした第1回「TOKYOテレワークアワード」において、大企業部⾨で大賞を受賞。2021年4⽉5⽇には、デジタルガバナンス・コード の基本的事項に対応する企業として、国から内装業で初めて「DX 認定事業者」に認定された。
本社が入居するシーバンス | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
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本社所在地 |
日本 〒105-0023 東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館 9F 北緯35度38分56.9秒 東経139度45分22.3秒 / 北緯35.649139度 東経139.756194度座標: 北緯35度38分56.9秒 東経139度45分22.3秒 / 北緯35.649139度 東経139.756194度 |
設立 | 1962年(昭和37年)2月 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 4010501032297 |
事業内容 | 1.商業施設及びインテリアの企画、設計、監理並びに施工 2.経営指導及び経営診断並びに市場調査 3.商業施設の管理、運営及び販売促進 4.陳列用品の設計、製作及び販売 5.一般建設業 6.不動産の売買、賃貸、及び仲介斡旋 7.有価証券の売買 8.商業施設のリース業務 9.出版業務 10.映像ソフトの企画、設計、制作及び販売 11.上記各号に附帯する一切の業務 |
代表者 | 八嶋 大輔(代表取締役社長) |
資本金 | 215,475千円 |
売上高 | 2017年12月期実績267億円 (船場グループ295億円) |
従業員数 | 411名(船場グループ610名)2018年1月1日現在 |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要子会社 | (株)装備、(株)レリア、(株)イデア、ノンスケール(株) |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
概要
編集事業内容
編集商業施設及びインテリアの企画、設計、監理並びに施工を行なっている。これらのノウハウを活かし、経営指導及び経営診断並びに市場調査、商業施設の管理、運営及び販売促進も行なっている。近年は、駅ビジネス空間やオフィス空間、サービス空間の企画・デザインや施工も行なっている。
海外事業
編集海外事業実績では、業界でも古くから海外に目を向け、現在では、中国・ASEAN地域の商環境を中心に業界1位の実績を誇る[2]。2017年(平成29年)1月1日から同年12月31日までの売上では、全体の約7%を海外事業が占めている。
国内事業
編集環境設計・実施設計を手がけたイオンレイクタウンは、2011年、年間来場者数が約5,000万人を記録し[3]、東京ディズニーランド&ディズニーシーの2倍の人を集めた。同年の東京ディズニーランド&ディズニーシーの年間来場者数は約2,500万人[4]。環境・マスタープランを手がけた阪急西宮ガーデンズでは、2017年、年間来場者数が3,900万人を記録し[5]、東京ディズニーランド&ディズニーシーを上回る人を集めた。同年の東京ディズニーランド&ディズニーシーの年間来場者数は約3,000万人[6]。また、船場会という企業連合体や業界随一を誇るコンビナート型工場など、生産拠点を全国各地に配備し、企画から施工、あるいはメンテナンスに至るまでトータルな商環境づくりを行っている。
ソフト事業
編集商環境づくりというコア事業領域以外の分野においても、プロパティマネジメント(施設運営管理)事業や店舗メンテナンス事業を行うグループ会社を有し、商環境づくりの川上から川下までの全プロセス(調査・分析からマーケティングプラン、基本計画、設計、監理、施工、開業支援、管理・運営)を一貫してトータルにサポートできる体制を構築している。上記事業の一つとして、事業内容の10.映像ソフトの企画、設計、製作及び販売として、ソフト事業を行っている。1991年(平成3年)の8月には、全国の街の特性が瞬時に分析できる「船場メッシュデータシステム」を開発。2000年(平成12年)の1月には、車両の動きを再現・予測する「交通流シミュレーションシステム」を共同開発。
受賞歴
編集- 2021年
- 第1回「TOKYOテレワークアワード」 大企業部⾨大賞
- DX 認定事業者認定
- 2020年
- 近畿大学次世代型学生食堂「DNS POWER CAFE」「THE CHARGING PIT & DINER」 ディスプレイ産業賞2020 優秀賞 日本空間デザイン賞2020 Long List
- 「ハードロックカフェ京都」 ディスプレイ産業賞2020 優秀賞 日本空間デザイン賞2020 Long List
- 「SCビジネスフェア2020 SEMBAブース」 ディスプレイ産業賞2020 奨励賞
- 「福田病院 令和館」 ディスプレイ産業賞2020 入選
- 「フォントワークス本社」 Muse Design awards 2020 金賞
- 「Pizza 4P’s Le Dai Hanh – HCM」日本空間デザイン賞2020 Long List
- 「VOYAGE GROUP 新オフィス」 第33回日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞 スカイデザイン賞2020 Shortlist 日本空間デザイン賞2020 Short List ディスプレイ産業賞2020 入選
- 「エキュート日暮里」 鉄道建築協会賞 佳作
- 2019年
- 「AEONMALL Sen Sok City」2019 Asia Pacific Shopping Center Awards Finalist ディスプレイ産業賞2019 優秀賞
- 「SCビジネスフェア2019 SEMBAブース」ディスプレイ産業賞2019 入選
- 「酒楽の里あさひ山」ディスプレイ産業賞2019 入選
- 「ミュージアムショップTRAINIART鉄道博物館店」日本サインデザイン賞2019 銅賞 ディスプレイ産業賞2019入選
- 「CONQUESTジアウトレット広島」ディスプレイ産業賞2019 入選
- 「JOINUS TERRACE(相鉄二俣川駅開発)」2019 GOOD DESIGN AWARD
- 2018年
- 「BREEZE OF TOKYO」日本空間デザイン賞2018 入選
- 「CONQUESTジアウトレット広島」日本空間デザイン賞2018 入選
- 「石田製帽アウトレット広島店」日本空間デザイン賞2018 入選
- 「西日本電線 新事務所棟ロビー」日本空間デザイン賞2018 入選
- 「イオンモール座間」日本空間デザイン賞2018 入選 ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「天ぷら 久原 ホーチミン店」日本空間デザイン賞2018 入選 ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「高崎オーパ」日本空間デザイン賞2018 入選 ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「近畿大学 アメニティフィールド」ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「タリーズコーヒー江ノ電江ノ島駅店」ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「イオンスタイル豊田」ディスプレイ産業賞2018 入選
- 「ハローデイ古賀店」ディスプレイ産業賞2018 入選
- 2017年
- 「近畿大学 アメニティフィールド」日本空間デザイン賞2017 入選
- 「有隣堂 ららぽーと湘南平塚店」日本空間デザイン賞2017 入選
- 「盛岡フェザンおでんせ館 1 階」ディスプレイ産業賞2017 入選
- 「イオンモール新小松」ディスプレイ産業賞2017 入選
沿革
編集- 創業者の栗山四郎、戦前より大阪・九条で陳列ケースを扱う栗山ガラス店を営む。
- 1947年(昭和22年) 大阪市東区(現:中央区)北久宝寺町に「栗山陳列ケース店」を創業。
- 1951年(昭和26年) 店舗の内外装、売り場づくり等への業容の拡大により、大阪市東区において、「株式会社船場ウインド」(現:株式会社船場の前身であり、以下「船場ウインド(大阪)」)を設立。
- 1958年(昭和33年) 東京都中央区に東京店を開設。
- 1960年(昭和35年) 深川工場・今里工場の操業を開始。
- 1961年(昭和36年) 前社主の栗山忠雄、商業施設視察のため渡米、帰国後(1962年)に視察記『I see all』を発行。
- 1962年(昭和37年) 店舗設計施工を専門とする事業展開のため、東京店を分離独立し、東京都中央区日本橋に「株式会社船場ウインド」(現:株式会社船場であり、以下「船場ウインド(東京)」)を設立。
- 1963年(昭和38年) 浦和工場の操業を開始。
- 1965年(昭和40年) 船場ウインド(大阪)の営業部門を船場ウインド(東京)に事業譲渡。
- 1966年(昭和41年) 東京設計事務所(現:本社)を開設。
- 1967年(昭和42年) 大阪設計事務所(現:関西オフィス)を開設。
- 1968年(昭和43年) 株式会社船場ウインド(東京)を株式会社船場に商号変更し、本社を東京八重洲に移転。一級建築士事務所とコンサルタント業務を加える。
- 1968年(昭和43年) 店舗装備株式会社(現:株式会社装備)を設立すると共に、熊本営業所を開設。以降、全国的に営業拠点を拡充。また、第1回米国視察研修実施。
- 1970年(昭和45年) SC綜合開発研究所を大阪に設立すると共に、札幌営業所(現:北海道支店)を開設。
- 1974年(昭和49年) 店舗装備株式会社を船場装備工業株式会社へ商号変更。仙台出張所(現:東北支店)、福岡設計事務所(現:九州支店)を開設。
- 1975年(昭和50年) 第1回ヨーロッパ視察研修実施。
- 1977年(昭和52年) 商業施設の今後の動向に関する情報発信のため、情報誌「コミュニオン」創刊。
- 1980年(昭和55年) 名古屋出張所(現:中部支店)を開設。
- 1984年(昭和59年) 初の海外現地法人「香港船場有限公司」を設立し、海外のネットワーク基盤を強化。
- 1985年(昭和60年) 船場装備工業株式会社を株式会社装備工業へ商号変更。株式会社イデアを設立。
- 1987年(昭和62年) 台湾船場股份有限公司を設立。
- 1988年(昭和63年) 製作部門を装備工業に統合・強化。以後、新潟工場コンビナート化。
- 1989年(平成元年) 株式会社装備工業を株式会社装備へ商号変更を設立。
- 1990年(平成2年) 全国の街の特性が瞬時に分析できる「メッシュデータシステム」を開発。SEMBA SINGAPORE PTE. LTD. 設立。
- 1991年(平成3年) 船場出雲コンビナート(現:装備出雲工場)完成。出雲工場、熊本工場による総合的な製作ネットワークを確立。
- 2005年(平成17年) SEMBA DESIGN DIVISIONを解消し、ノンスケール株式会社設立。
- 2006年(平成18年) 上海船場建築装飾有限公司を設立。
- 2009年(平成21年) 次世代マーケティング研究所「レゾナンス・ラボ」を設立。本社を東京都台東区台東へ移転。
- 2010年(平成22年) 株式会社装備新潟工場を出雲工場に統合。
- 2012年(平成24年) 設立50年記念書籍『成功するSCを考えるひとたち』刊行。
- 2013年(平成25年) ベトナム船場をホーチミン市に設立。ノンスケール台北事務所を設立。本社を東京都港区芝浦へ移転。
- 2014年(平成26年) 生産管理センターを東京都大田区平和島に開設。
- 2015年(平成27年) ベトナム船場ハノイ事務所を設立。
- 2016年(平成28年) 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 2017年(平成29年) 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
- 2019年(令和元年) SEMBA MALAYSIA DESIGN & CONSTRUCTION SDN. BHD. 設立。
事業所
編集- 東京本社
- 北海道支店
- 東北支店
- 中部支店
- 関西支店
- 九州支店
- 生産管理センター
関連会社
編集- (株)装備
- (株)イデア
- ノンスケール(株)
地域法人
編集- (株)カクヒロ船場
- (株)カゴシマ船場
- (株)オキジツ船場
海外法人
編集- 香港船場有限公司 HONG KONG SEMBA LTD.
- 台湾船場室内装修股份有限公司 TAIWAN SEMBA CO., LTD.
- SEMBA SINGAPORE PTE.LTD.
- 上海船場建築装飾有限公司 SEMBA (SHANGHAI) CO., LTD.
- ベトナム船場 SEMBA VIETNAM CO., LTD
- ベトナム船場 ハノイ事務所 HANOI BRANCH OF SEMBA VIETNAM CO., LTD.
- SEMBA MALAYSIA DESIGN & CONSTRUCTION SDN. BHD.
脚注
編集- ^ “船場[6540 : 不動産・住宅 : 【SCの企画・設計】商圏の市場調査や商業施設の管理・運営も。]”. 日本経済新聞 電子版. 2018年6月10日閲覧。
- ^ “古くから海外にも進出しており、中国、ASEAN地域の商業施設を中心に企画、設計、施工を一貫して手掛け、業界NO.1の実績を誇っています。”. 2018年7月18日閲覧。
- ^ “イオンレイクタウンが年間5000万人を集客する“空間”の秘密”. 2018年7月26日閲覧。
- ^ “東京ディズニーリゾート入園者数データ”. 2018年7月26日閲覧。
- ^ “日本全国のショッピングモール人気ランキング”. 2018年7月26日閲覧。
- ^ “東京ディズニーリゾート入園者数データ”. 2018年7月26日閲覧。