腕捻り
相撲の決まり手
腕捻り(かいなひねり)とは、相撲の決まり手の一つである。相手の片腕を両腕で抱え、一本背負いのように担がず、その抱えた腕の方から相手を捻り倒す技。とったりとは体を開く方向が逆である[1]。1998年初場所10日目、横綱貴乃花が湊富士にこの技で敗れ、湊富士への初金星を与えた。その後貴乃花は高熱による体調不良もあってこの日からさらに2連敗し、横綱になってからは自身初の3連敗を記録。その後入院となり13日目から途中休場した。
有名な使い手は、元十両の古市、北勝国、幕内では元関脇若見山・栃赤城や、元前頭光法などである。幕内の土俵では、2016年3月場所6日目に里山が德勝龍に対して、2019年7月場所6日目に炎鵬が矢後に対して、直近では、2021年7月場所3日目に照ノ富士が隆の勝に対して決めている。2018年5月場所で荒鷲が碧山と対戦し、最初は腕捻りだったが、決まり手は小手捻りだった。
脚注
編集- ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p77