肩髃穴(けんぐうけつ)は、手の陽明大腸経に属す第15番目の経穴である。
肩胛骨の上端にある肩峰(けんぽう)と、上腕骨頭の中間部。上腕を水平にあげたときにできる陥凹のうち、前のほうである。
髃は、骨と偶の旁の部分(頭のでかい猿)の会意形声文字で、肩胛骨の上に、人形の頭のようについている肩峰突起のことである。
いちばんよく使われるのは、五十肩や頸肩腕症候群、水泳肩などの肩関節に関連する疾患である。そのほかに湿疹・じんましんなどの皮膚病や、中風にも効果がある。
長野式[注 1]においては築賓とセットで解毒処置に用いられる。