聖ヤコブ十字
聖ヤコブ十字、サンティアゴ十字 (ポルトガル語: Cruz de Santiago)または剣十字 (ポルトガル語: cruz espada)[1]は、十字の一種で、紋章学上ではチャージの一種である。クロスの下の一端が地を突きさすようにとがり、それ以外の三端がクロス・フローリーのように花の形状(フルール・ド・リス)をしていたり[2]、クロス・モーリンのように二股に分かれて丸くなっていたりする[1]。
もっとも著名な使用例は、12世紀のガリシア・スペインのサンティアゴ騎士団が用いた、左右の端が花開き、上にホタテ貝を載せた形状の十字である[2]。この騎士団の名は12使徒のひとり大ヤコブにちなんでいる。ガリシアの伝統的なケーキであるタルタ・デ・サンティアゴにも聖ヤコブ十字があしらわれる。
類似型との比較
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クロス・フローリー
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クロス・モーリン
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クロス・フィッチー
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聖ヤコブ十字
脚注
編集- ^ a b Davies, Nikolas; Jokiniemi, Erkki (2012). Dictionary of Architecture and Building Construction. Routledge. p. 104. ISBN 9781136410253 . "Cross of St James: a cross moline with a pointed base"
- ^ a b Berry, William (1828). Encyclopaedia Heraldica Or Complete Dictionary of Heraldry, Volume 1. Sherwood, Gilbert and Piper. p. 177 . "Cross of St. James is a red sword, formed at the hilt like a cross flory and charged with an escallop."
外部リンク
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