聖と俗と』(せいとぞくと、Sacred and Profane)は、アメリカ合衆国の推理作家フェイ・ケラーマンによる推理小説ピーター・デッカー&リナ・ラザラスシリーズの第2作目。

聖と俗と
Sacred and Profane
著者 フェイ・ケラーマン
訳者 高橋恭美子
発行日 アメリカ合衆国の旗 1987年5月
日本の旗 1993年12月17日
発行元 アメリカ合衆国の旗 Arbor House Pub Co
日本の旗 東京創元社
ジャンル 推理小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 アメリカ合衆国の旗 ハードカバー
日本の旗 創元推理文庫
ページ数 アメリカ合衆国の旗 311 / 日本の旗 510
前作 水の戒律
次作 豊穣の地
コード 日本の旗 ISBN 978-4-488-28202-8
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あらすじ

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ピーターの農場に遊びに来ていたリナの息子・サミーとジェイクが森の中で黒焦げの死体を発見する。

歯の治療痕から、1人は中流家庭で育った16歳の少女・リンジー、もう1人はポルノ映画にも出演する売春婦だと判明する。捜査が進むに連れ、財界の大物らも事件に関与している可能性が浮上する。

登場人物

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主要人物及び警察関係者

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ピーター・デッカー
ロサンゼルス市警フットヒル署性犯罪課・未成年犯罪課の巡査部長。
農場でリナの息子たちとクリスマス休暇を過ごしていたところ、サミーが森の中で黒焦げの人骨を発見する。人手不足の殺人課に駆り出され、事件を担当することになる。
リナ・ミリアム・ラザラス
ユダヤ教神学院の数学教師。本作の最後にニューヨークへ引っ越す。
シュムエル(サミー) / ヤコブ(ジェイク)
リナの息子たち。
マージョリー・ダン
デッカーの同僚。ブロンド。
エドワード・フォードブランド
ロサンゼルス市警フットヒル分署殺人課刑事。アレルギー体質で、死体を見ると発疹とみみず腫れが起こる。
ウォルト・ベッカム
クレストヴュー国有林局で働く郡保安官助手。
アニー・ヘノン
ビバリーヒルズにあるヘノン・アンド・マグレディ歯科医院の歯科医。司法歯科医。
ドン・オールダム
リンジー・ベイツ失踪事件を担当したグレンデール署の刑事。

事件関係者

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リンジー・ベイツ
焼死体発見の3カ月半前に失踪人届が出された16歳の青い目にブロンドの髪の少女。
エリン・ベイツ
リンジーの妹。14歳。
クリス・トラスコット
リンジーの恋人。フリーのカメラマン。20歳。
ブライアン・アーマー
リンジーの友達。
ヘザー・ハンスン
リンジーの親友。
リサ・オドネル
リンジーの友達。
セシル・ポード
カメラマン。裏ではポルノ写真を撮っている。
キキ
売春婦。デッカーに協力する。
ウィルミントン・ジョンスン/クレメンタイン
ポン引き。
ダスティン・ポード / キャメロン・スミッスン
手形割引仲買業〈エグゼクティヴ・ファースト商会〉副社長。ダスティンはセシルの息子。
ハリスン・スミッスン
〈エグゼクティヴ・ファースト商会〉社員。50代。キャメロンの父。
ケイト・アームブラスター
〈ドラキュラ伯爵夫人〉の名で知られる釘歯の売春婦。
アーマンド・アーリントン
〈アーリントン鋼鉄〉会長。
シルヴェスター・トーク / アルヴィン・ペパーズ
裏ポルノ映画の映写技師。前科多数。

出典

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フェイ・ケラーマン著・高橋恭美子訳 『聖と俗と』 東京創元社創元推理文庫〉 1993年12月17日 ISBN 978-4-488-28202-8