翼突管動脈
翼突管動脈(よくとつかんどうみゃくartery of the pterygoid canal or Vidian artery)は、頭頸部の動脈の一つ。通常は外頸動脈[1]の枝の顎動脈から起こるが、内頸動脈から起こり、またこれらの動脈に吻合することもある[2]。
動脈: 翼突管動脈 | |
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Plan of branches of internal maxillary artery. (Art. of pterygoid canal visible at upper right.) | |
英語 | Artery of the pterygoid canal /Vidian artery |
ラテン語 | arteria canalis pterygoidei |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
起始 |
Vidian arteryという名称はVidus Vidiusに由来する[3]。
外頸動脈から
編集この動脈は付随する神経と共に翼突管を通過し、咽頭上部と耳管に分布し中咽頭で終わる[4]。また、鼓室に小さな枝を送り、別の鼓室の動脈と吻合する。
内頚動脈から
編集この動脈は小さな不定枝で、翼突管を通り、顎動脈の枝と吻合する。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “Medscape”. 2008年3月13日閲覧。
- ^ Mikinobu TAKEUCHI, Naoya KUWAYAMA, Michiya KUBO, Kimiko UMEMURA, Yutaka HIRASHIMA, Shunro ENDO, "Vidian Artery as a Collateral Channel Between the External and Occluded Internal Carotid Arteries", Neurologia medico-chirurgica, 2005年 45巻 9号 p.470-471, doi:10.2176/nmc.45.470, 日本脳神経外科学会
- ^ Tubbs RS, Salter EG (2006). “Vidius Vidius (Guido Guidi): 1509-1569”. Neurosurgery 59 (1): 201–3; discussion 201–3. doi:10.1227/01.NEU.0000219238.52858.47. PMID 16823317 .
- ^ “vidian artery”. 2008年3月13日閲覧。