美的集団
美的集団(びてきしゅうだん、中国語: 美的集团股份有限公司、英語: Midea Group Co.,Ltd.)は、中華人民共和国の電機メーカーグループ。エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどの生活家電を製造販売している[2]。日本国内では「びてきしゅうだん」「ミデアグループ[3]」「マイディアグループ[4]」と呼称が3つに分かれ統一されていない。
現地語社名 | 美的集团股份有限公司 |
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ラテン文字名 | Midea Group Co.,Ltd. |
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
業種 | 電気機器 |
設立 | 1968年 |
創業者 | 何享健 |
本社 |
中華人民共和国 広東省仏山市順徳区美的工業園[1] |
事業地域 | 世界中 |
製品 | 家電 |
売上高 | 4.7兆円 (2019年) |
従業員数 | 約150000名 (2021年) |
子会社 |
東芝ライフスタイル 日本美的 クーカ |
ウェブサイト |
www |
美的集団 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 美的集團 |
簡体字: | 美的集团 |
拼音: | Měidì Jítuán |
発音: | メイディーチートワン |
日本語読み: | びてきしゅうだん |
英文: | Midea Group |
概要
編集1968年に何享健により順徳区の街道居民委員会の住民23名が共同で5000元出資し創業。当初の社名は「北公社プラスチック加工組(北公社塑料加工组)」で薬用のガラス瓶とプラスチック製蓋、後に自動車のブレーキバルブ、ディーゼルエンジンの製造をした。1980年に電気扇風機の製造を開始し、1981年から「美的(ミデア)」を商標登録し、使用し始める。1993年には深圳証券取引所に上場[6]。その後、日本の東芝、三洋電機、アメリカのキヤリアなど外資と合弁を組み製品の多様化を推進する。白物家電のシェアでは2016年時点でハイアールに次ぐ世界第2位である[7][8]。
1999年には中国馳名商標に選ばれている。2007年にはベトナムにて初めて生産拠点を立ち上げ、その後2008年にロシア、2010年にエジプト、2011年にブラジル、アルゼンチン、2012年にインドに生産拠点を立ち上げている[9]。
2012年8月27日、創立者の何享健が会長を退任し、方洪波が美的集団会長に就任した。
2014年12月14日、小米科技は美的集団に12億6000元(約240億円)出資し、発行済み株式総数の1.29%を取得したと明らかにした[10]。なお、美的は2014年4月にアリババと共同でスマートエアコンを発売し、2014年末には京東集団と戦略的協力を展開している[11]。
2015年4月13日、美的は東京都内でIH炊飯器「鼎沸(ディンフー) MB-FZ4086」のリリース発表を行った。日本ではまず通販サイトで売り出し、家電量販店のラオックスなどでの販売も検討する。2015年中に世界で約10万台の販売を目指す予定[12][13]。
2016年6月30日、美的は同年3月30日に合意していた東芝の創業以来の基幹事業である白物家電事業の買収を完了した[14]。
2016年6月、ロボット世界大手の1つクーカは美的の買収提案を受け入れ[15][16]、筆頭株主のフォイトと大株主のフリードヘルム・ローも全ての保有株を美的に売却し[17][18][19]、株式公開買付けは同年8月3日に終了して美的は2回のTOBでクーカの株を94.55%も取得に成功[20]、同年8月17日にはドイツ政府は「買収は安全保障に危険は及ぼさない」として不介入を表明した[21]。同年12月31日にはアメリカ合衆国政府からも認可されたことで買収承認手続きを完了した[22]。2015年からは同じロボット大手の1つ日本の安川電機と2つの合弁会社を持っており、クーカ買収後も両社は提携を続け[23]、医療・介護ロボットの開発や販売で提携している[24]。
主な事業と製品
編集制冷家電集団
編集日用家電集団
編集機電集団
編集地産発展集団
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関連企業
編集脚注
編集- ^ 会社概要 - 日本美的株式会社
- ^ 「中国家電大手の美的、創業者の何董事長退任」日本経済新聞2012/8/27
- ^ 東芝が調整進める中国の“美的集団”とは - 日テレNEWS 2016年3月15日
- ^ マイディアグループについて - 東芝ライフスタイル
- ^ “2019年版「世界同族企業500社」、中国は恒大集団の25位が最高位”. AFP (2019年4月2日). 2020年10月15日閲覧。
- ^ http://renwu.hexun.com/figure_850.shtml 何享健-人物频道-和讯网
- ^ “東芝の白物家電を買収する「安物の巨人」”. 日経ビジネス (2016年3月16日). 2016年10月23日閲覧。
- ^ “<第1回>東芝の白物家電を手に入れた「美的集団」の正体”. 日刊ゲンダイ (2016年4月5日). 2016年10月23日閲覧。
- ^ http://www.midea.com/cn/about_midea/history.shtml 美的历史
- ^ http://jp.wsj.com/articles/SB11133530172994754599304580338920243198044 小米科技、中国家電大手の美的に出資
- ^ http://www.xinhuaxia.jp/social/59295 美的とシャオミの技術チームがドッキング、新製品は旧正月明けに発売
- ^ https://news.mynavi.jp/article/20150413-midea/ 日本の炊飯器に挑む - 中国・美的(ミデア)、IH炊飯器「鼎沸」を世界へ展開
- ^ https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13I0M_T10C15A4TI0000/ 中国家電の美的、高級IH炊飯器を発売 日本は通販で
- ^ “東芝の白物家電、中国「美的集団」に売却完了”. 読売新聞 (2016年7月1日). 2016年7月8日閲覧。
- ^ “独ロボット大手が中国企業の買収受け入れ”. ZAKZAK (2016年6月30日). 2016年7月12日閲覧。
- ^ “中国・美的、独ロボ大手を傘下に 工場を自動化”. 日本経済新聞 (2016年7月9日). 2016年7月12日閲覧。
- ^ “クーカ、筆頭株主が中国・美的に全株式を売却”. エヌ・エヌ・エー (2016年7月4日). 2016年7月12日閲覧。
- ^ “クーカ、主要株主のロー氏も持ち株を売却”. エヌ・エヌ・エー (2016年7月5日). 2016年7月12日閲覧。
- ^ “独ロボ大手クーカの筆頭株主に 美的集団、株25%追加取得”. 日本経済新聞 (2016年7月5日). 2016年7月12日閲覧。
- ^ “中国・美的、独クーカへのTOB終了 保有株94.55%に”. 日本経済新聞 (2016年8月8日). 2016年8月21日閲覧。
- ^ “独政府、中国・美的のクーカ買収に不介入表明”. 日本経済新聞 (2016年8月18日). 2016年8月21日閲覧。
- ^ “中国家電・美的の独クーカ買収、米当局が承認”. 日本経済新聞 (2016年12月31日). 2016年12月31日閲覧。
- ^ “合弁先・美的が独ロボ買収、影響は 安川電機社長 小笠原浩氏に聞く 家電製造自動化の参考に”. 日本経済新聞 (2016年9月11日). 2016年10月9日閲覧。
- ^ “美的集団と安川電機 医療・介護機器開発−リハビリ支援装置など中国市場へ”. 日刊工業新聞 (2017年5月18日). 2017年7月8日閲覧。
外部リンク
編集- Midea Group
- 日本美的株式会社 - 日本法人