綾の海金太郎
綾の海 金太郎(あやのうみ きんたろう、1955年8月17日 - )は、現在の青森県つがる市出身で大鵬部屋に所属した元大相撲力士。本名は黒滝 隆男(くろたき たかお)。現役時代の体格は177cm、107kg。最高位は東十両13枚目(1980年7月場所)。得意手は左四つ、寄り、下手投げ。
経歴
編集小学校から相撲部に所属し、青森県大会でも動きの良さを活かした相撲で大活躍し、この頃から力士を志していた。高校を中退し、家族に無断で上京。寿司屋でアルバイトしていたところを常連客の紹介により、大鵬部屋へ入門した。1973年9月場所にて初土俵を踏み、翌11月場所は序ノ口優勝を果たした。1980年7月場所で十両に昇進するも、5勝10敗と大きく負け越し、十両はこの1場所のみとなった。その後、幕下筆頭に2度進んだが、3勝4敗と7番相撲で敗れ、勝ち越しと再十両を逃した。1981年5月場所で全休すると25歳で廃業した。廃業後は東京都江東区門前仲町で、寿司料理店「寿司 綾の海」を経営した。
主な成績
編集- 通算成績:177勝142敗11休 勝率.555
- 十両成績:5勝10敗 勝率.333
- 現役在位:47場所
- 十両在位:1場所
- 各段優勝
- 序ノ口優勝:1回(1973年11月場所)
場所別成績
編集一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
1973年 (昭和48年) |
x | x | x | x | (前相撲) | 東序ノ口7枚目 優勝 7–0 |
1974年 (昭和49年) |
東序二段21枚目 2–5 |
東序二段42枚目 4–3 |
西序二段24枚目 6–1 |
西三段目65枚目 2–5 |
東序二段5枚目 4–3 |
東三段目67枚目 5–2 |
1975年 (昭和50年) |
東三段目37枚目 6–1 |
西三段目筆頭 4–3 |
東幕下51枚目 2–5 |
西三段目8枚目 5–2 |
東幕下45枚目 6–1 |
西幕下19枚目 0–7 |
1976年 (昭和51年) |
西幕下51枚目 4–3 |
西幕下42枚目 3–4 |
西幕下54枚目 3–4 |
西三段目4枚目 4–3 |
東幕下54枚目 3–4 |
東三段目筆頭 2–5 |
1977年 (昭和52年) |
東三段目23枚目 5–2 |
東幕下55枚目 5–2 |
東幕下31枚目 4–3 |
西幕下22枚目 4–3 |
西幕下18枚目 3–4 |
西幕下25枚目 3–4 |
1978年 (昭和53年) |
東幕下33枚目 3–4 |
西幕下41枚目 6–1 |
西幕下16枚目 4–3 |
西幕下11枚目 4–3 |
東幕下9枚目 5–2 |
西幕下2枚目 0–3–4 |
1979年 (昭和54年) |
西幕下20枚目 3–4 |
東幕下27枚目 5–2 |
東幕下13枚目 4–3 |
西幕下10枚目 3–4 |
西幕下15枚目 3–4 |
西幕下23枚目 6–1 |
1980年 (昭和55年) |
西幕下6枚目 5–2 |
東幕下3枚目 4–3 |
西幕下筆頭 5–2 |
東十両13枚目 5–10 |
西幕下6枚目 5–2 |
東幕下筆頭 3–4 |
1981年 (昭和56年) |
西幕下5枚目 5–2 |
西幕下筆頭 3–4 |
西幕下4枚目 引退 0–0–7 |
x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
編集- 黒滝(くろたき)1973年9月場所 - 1979年1月場所
- 綾の海 金太郎(あやのうみ きんたろう)1979年3月場所 - 1980年9月場所
- 綾ノ海(あやのうみ)1980年11月場所 - 1981年5月場所
参考文献
編集- 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709