絹巻神社
絹巻神社(きぬまきじんじゃ)は、兵庫県豊岡市にある神社。式内社(名神大社)海神社と比定される。但馬五社の一社とされる。
絹巻神社 | |
---|---|
所在地 | 兵庫県豊岡市気比字絹巻2585番地1 |
位置 | 北緯35度38分27.8秒 東経134度49分42.1秒 / 北緯35.641056度 東経134.828361度座標: 北緯35度38分27.8秒 東経134度49分42.1秒 / 北緯35.641056度 東経134.828361度 |
主祭神 | 天火明命 |
社格等 |
式内社(名神大) 旧村社 |
創建 | 仁徳天皇10年(『古事記』の干支崩年に従えば322年) |
本殿の様式 | 流造 |
例祭 | 4月28日 |
地図 |
概要
編集但馬国の名神大社十社中の一社に数えられた古社。主祭神の天火明命は、太陽の光や熱を神格化した神で、『古事記伝』では「ホアカリ」は「穂赤熟」で、稲穂が熟して赤らむ意味としており、天皇に繋る他の神と同様、稲に関係のある名前でもあり、太陽神、農業神として信仰されている。丹後国一宮元伊勢の籠神社(宮津市)と同一神で、主祭神を「天照国照彦火明命」としている。
祭神
編集文化財
編集- 雷神社本殿(県指定文化財)
歴史
編集「絹巻神社縁起」曰く
御祭神 上座 建田背命 中座 天照国照彦天火明櫛玉饒速日命 下座 玉櫛姫命
『国司文書 但馬神社系譜伝』に、 田結郷 海神社 城崎郡絹巻山鎮座 祭神 上座 海童神(わだつみのかみ) 小田井県に坐す海童神を遷宮しまつる 中座 住吉神 神倉山に坐す住吉神を遷宮しまつる 下座 海部直 亦名 大海部彦命 海部姫命 亦名 大海部姫命 一に曰く 櫛日方命・玉櫛姫命
黄沼前郡司[セトノスクネ|西刀宿祢]は、大巳貴命・海童神・船魂神を勧請して、これを祀り、神人を置き、気比義麿をして奉仕せしむ。
『続日本後紀』承和9年10月乙亥(15日)条(842)
但馬国気多郡山神。雷神。戸神。蜀椒神。城埼郡海神等五前。並預二官社一。
『日本三代実録』貞観10年12月27日丙戌条(868)
授二但馬国従五位上出石神。粟鹿神並正五位下。従五位下山神。戸神。雷神。[木蜀]椒神。海神並従五位上一。
『延喜式』3(臨時祭)・名神祭条〔28〕 粟鹿神社一座。夜夫神社二座。伊豆志神社八座。 山神社一座。戸神社一座。雷神社一座。 [木蜀]椒神社一座。海神社一座。已上但馬国。
但馬国官幣社について
編集『延喜式』3(臨時祭)・名神祭条〔28〕
名神祭二百八十五座。粟鹿神社一座。夜夫神社二座。伊豆志神社八座。 山神社一座。戸神社一座。雷神社一座。 [木蜀]椒神社一座。海神社一座。已上但馬国。
後醍醐天皇の御歌 「仰ぎ見よ 小田井の森にあとたれて 恵みも深き和多津美の神」
五社随一絹巻大明神御詠歌 「瀬戸を切り つるぎはむねにとどまりて 神さびにけり 気比の宮代」
摂末社
編集稲荷神社
祭事
編集- 例祭 - 4月28日
所在地情報
編集- 所在地
-
- 兵庫県豊岡市気比字絹巻2585番地1
周辺
編集脚注
編集注釈
編集参照
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 絹巻神社(兵庫県神社庁)