経皮的経気管換気
経皮的経気管換気(けいひてきけいきかんかんき、Percutaneous transtracheal ventilation: PTV)とは、皮膚から輪状甲状靱帯を経て気管に挿入した留置針を通して、高圧ガス源を用いて肺に酸素を供給する[1]もので、従来型の人工呼吸の一形態と考えられている[2][3][4]。
経皮的経気管換気 | |
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治療法 | |
診療科 | 呼吸器学 |
概要
編集PTVは、経気管ジェット換気と混同されやすい[3]が、これは従来の換気とは異なり、高頻度換気のことで、低1回換気量換気であり、集中治療室でしか使用できない専用の換気装置を必要とする。一方、PTVは、完全には上気道閉塞が起こっていない患者では、I:E比1:4、呼吸数10~12回/分で間欠的強制換気を開始し、完全な気道閉塞のある患者では、I:E比1:8~1:10として呼吸数5~6回/分に調整する[1]。PTVは呼吸回数に関して言えば、従来式の間欠的強制換気と同等かむしろ少なく、高頻度換気よりもはるかに少ない。
出典
編集- ^ a b “Needle cricothyroidotomy with percutaneous transtracheal ventilation (PTV): Procedure summary and clinical tips”. www.uptodate.com. UpToDate. 2023年4月30日閲覧。
- ^ “High-frequency jet ventilation in European and North American institutions: developments and clinical practice.”. Eur J Anaesthesiol 17 (7): 418–30. (2000). doi:10.1046/j.1365-2346.2000.00692.x. PMID 10964143 .
- ^ a b “Needle cricothyroidotomy.”. Anaesthesia 62 (3): 289-90; author reply 290-1. (2007). doi:10.1111/j.1365-2044.2007.05004_1.x. PMID 17300309.
- ^ “Needle cricothyrotomy.”. Emerg Med Clin North Am 26 (4): 1085–101, xi. (2008). doi:10.1016/j.emc.2008.09.004. PMID 19059102 .