終の信託』(ついのしんたく)は、朔立木による2本の短編による小説集、および表題作、それを原作とする日本映画。単行本は当初、2005年6月22日光文社より『命の終わりを決めるとき』というタイトルで刊行されたが、2012年の2度目の文庫化の際、改題された。

終の信託
著者 朔立木
発行日 2012年6月12日
発行元 光文社
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 文庫本
ページ数 257
公式サイト 終の信託 朔立木|光文社文庫
コード ISBN 978-4-334-76419-7
ウィキポータル 文学
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表題作は、重症患者から重篤になった場合の対応について意向を伝えられていた主人公の医師が、その状況だと判断して取った処置を、刑事事件としての立件をめざす検察官による取り調べを通じて描く。題材のモチーフとなったのは、川崎協同病院事件である[1]

書籍情報

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あらすじ

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収録作品

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  • 終の信託
  • よっくんは今

映画

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終の信託
A Terminal Trust
監督 周防正行
脚本 周防正行
原作 朔立木
製作 亀山千広
出演者 草刈民代
役所広司
大沢たかお
音楽 周防義和
主題歌 種ともこ「遠く、そして近く」
撮影 寺田緑郎
編集 菊池純一
製作会社 アルタミラピクチャーズ
配給 東宝
公開   2012年10月27日
上映時間 144分
製作国   日本
言語 日本語
興行収入 3億3000万円[2]
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2012年10月27日公開。監督は周防正行、主演は草刈民代。「映画らしい映画を作りたかった」ということで、フィルムでの撮影にこだわったという[3]

草刈と役所広司の共演は、同じく周防監督作品で、草刈がバレリーナ時代に映画初出演を果たした『Shall we ダンス?』(1996年公開)以来16年ぶりとなる。10月24日に第25回東京国際映画祭でこの作品が特別招待作品として公式上映された際には監督を含め3人で舞台挨拶も行い[4]、同時に今作が第36回山路ふみ子映画賞を受賞したことも発表された。[5]

東宝系にて全国264スクリーンで公開され、10月27、28日2日間の動員は約5万人、興行収入約5800万円で、映画観客動員ランキングは初登場5位となった(興行通信社調べ)[6]。公開33日時点で動員28万人、興行収入3億円を記録した[7]

第67回毎日映画コンクール・日本映画大賞を受賞[8]。周防にとっては『シコふんじゃった。』(1992年)、『Shall we ダンス?』(1996年)、『それでもボクはやってない』(2007年)に続いてこの作品で4度目の受賞[9]となり、2013年2月7日に川崎のシネマコンプレックス「チネチッタ」で行われた授賞式には草刈と2人で出席した[10]

大沢たかおは今作で第22回日本映画批評家大賞助演男優賞を受賞した[11]

撮影の寺田緑郎は第56回三浦賞(新人賞)を受賞した。


キャスト

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スタッフ

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楽曲

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脚注

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  1. ^ 映画終の信託 - コトバンク(出典は朝日新聞
  2. ^ キネマ旬報」2013年2月下旬決算特別号 210頁
  3. ^ 周防正行監督「ユニークな映画のつくりかた」”. 東洋経済ONLINE (2012年11月12日). 2013年1月6日閲覧。
  4. ^ 役所広司も歓喜!『終の信託』第36回山路ふみ子映画賞受賞!【第25回東京国際映画祭】
  5. ^ 終の信託:山路ふみ子賞受賞 役所広司「うれしい」 - 毎日jp
  6. ^ 映画興行成績:「スマイルプリキュア!」初登場首位 「終の信託」は5位
  7. ^ 2012年11月度社長会見要旨(2012.11.29)”. こちらフジテレビ. フジテレビジョン (2012年12月3日). 2012年12月10日閲覧。
  8. ^ 鈴木隆; 広瀬登 (2013年1月18日). “毎日映画コンクール:大賞は「終の信託」”. 毎日jp. 毎日新聞社. pp. 1-2. 2013年1月18日閲覧。
  9. ^ “周防監督「終の信託」で4度目栄冠「次は楽しい作品を」”. スポーツニッポン. (2013年1月18日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/01/18/kiji/K20130118005002790.html 2013年2月8日閲覧。 
  10. ^ “周防正行、『終の信託』が日本映画大賞を受賞!妻・草刈民代を他の監督たちに売り込み”. シネマトゥディ. (2013年2月7日). https://www.cinematoday.jp/news/N0049877 2013年2月8日閲覧。 
  11. ^ “『映画批評家大賞』、松坂桃李が主演男優賞 大沢たかおは助演”. オリコン. (2013年5月3日). https://www.oricon.co.jp/news/2024244/full/ 2013年5月3日閲覧。 

外部リンク

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