紀伊細川駅
和歌山県伊都郡高野町にある南海電気鉄道の駅
(細川駅 (和歌山県)から転送)
紀伊細川駅(きいほそかわえき)は、和歌山県伊都郡高野町大字細川にある南海電気鉄道高野線の駅。標高363 m(橋本駅との高低差は+271 m)。駅番号はNK84。
紀伊細川駅* | |
---|---|
駅舎(2008年9月) | |
きいほそかわ KII-HOSOKAWA | |
◄NK83 上古沢 (3.0 km) (2.4 km) 紀伊神谷 NK85► | |
所在地 | 和歌山県伊都郡高野町大字細川732番地 |
駅番号 | NK 84 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
60.6 km(汐見橋起点) 難波から59.9 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[南海 1]17人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)6月18日 |
備考 |
無人駅 *1930年に細川駅から改称 |
歴史
編集- 1928年(昭和3年)6月18日:高野山電気鉄道が高野下駅 - 神谷駅(現・紀伊神谷駅)間で開業した際に、細川駅として設置[1]。
- 1930年(昭和5年)3月1日:紀伊細川駅に改称。
- 1947年(昭和22年)3月15日:社名変更により、南海電気鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)10月:駅業務を子会社の南海ビルサービスに委託[2][3]。
- 2009年(平成21年)2月6日:紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される[4][5]。
- 2012年(平成24年)4月1日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[6][7]。
- 2017年(平成29年)10月22日 - 2018年(平成30年)3月30日:台風21号の影響により上古沢駅構内で道床流出が発生[8]し、高野下駅 - 極楽橋駅間が運転見合わせとなる[9][8]。橋本駅 - 高野山駅間でバス代行輸送を実施[10]。
- 2018年(平成30年)3月31日:上古沢駅構内の線路故障の復旧工事が完了し、始発から高野下駅 - 極楽橋駅間の運転を再開[8][11]。
- 2023年(令和5年)10月10日:駅員巡回強化指定駅となり無人駅化。
駅構造
編集交換設備を備えた相対式ホーム2面2線の地平駅。ホーム有効長は2扉車4両。のりば番号は設定されていない。山岳を経由しているため、ホームは傾斜面上にある。
駅舎は難波方面ホーム側にある。極楽橋方面行きホームは構内踏切によって結ばれている。 自動券売機が設置されておらず、乗車時には駅係員から乗車駅証明書を受け取り、下車駅で精算する。便所は水洗式。かつては自動改札機が、PiTaPa・ICOCAなどのICカードに対応していなかったため、常駐の係員に申し出る必要があったが、2017年頃にICカード対応の自動改札機に置き換えられたためその必要はなくなっている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先[12] |
---|---|---|---|
1 | 高野線 | 下り | 高野山方面 |
2 | 上り | なんば方面 |
※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。
利用状況
編集2023年度の1日平均乗降人員は17人[南海 1]である。南海の駅全体では100駅中96位(両隣の紀伊神谷駅、上古沢駅に次いで3番目に少ない)[南海 1]、高野線の駅(難波駅 - 岸里玉出駅間含む)の中では42駅中40位である。
近年の1日平均乗降人員は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
出典 |
---|---|---|
1980年(昭和55年) | 203 | [県統計 1] |
1985年(昭和60年) | 188 | [県統計 1] |
1990年(平成 | 2年)152 | [県統計 1] |
1995年(平成 | 7年)113 | [県統計 1] |
2000年(平成12年) | 93 | [県統計 1] |
2001年(平成13年) | 83 | [県統計 1] |
2002年(平成14年) | 74 | [県統計 1] |
2003年(平成15年) | 75 | [県統計 1] |
2004年(平成16年) | 72 | [県統計 1] |
2005年(平成17年) | 62 | [県統計 1] |
2006年(平成18年) | 63 | [県統計 1] |
2007年(平成19年) | 49 | [県統計 1] |
2008年(平成20年) | 47 | [県統計 1] |
2009年(平成21年) | 45 | [県統計 1] |
2010年(平成22年) | 50 | [県統計 1] |
2011年(平成23年) | 50 | [県統計 1] |
2012年(平成24年) | 50 | [県統計 1] |
2013年(平成25年) | 47 | [県統計 1] |
2014年(平成26年) | 40 | [県統計 1] |
2015年(平成27年) | 36 | [県統計 1] |
2016年(平成28年) | 34 | [県統計 1] |
2017年(平成29年) | 21 | [県統計 1] |
2018年(平成30年) | 21 | [県統計 1][南海 2] |
2019年(令和元年) | 20 | [県統計 1][南海 2] |
2020年(令和 | 2年)18 | [南海 2] |
2021年(令和 | 3年)20 | [南海 3] |
2022年(令和 | 4年)20 | [南海 4] |
2023年(令和 | 5年)17 | [南海 1] |
駅周辺
編集隣の駅
編集脚注
編集出典
編集- ^ 『地方鉄道運輸開始、官報450号(1928年6月28日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ “会社概要(沿革) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
- ^ “鉄道業務(機器メンテナンス、駅業務) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
- ^ 「近代化産業遺産群 続33」を選定しました(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月12日閲覧
- ^ 都道府県別認定遺産リスト(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月12日閲覧
- ^ “南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ “南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c “NANKAI 株主通信” (PDF). 南海電鉄株式会社. p. 8 (2018年6月). 2021年8月12日閲覧。
- ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
- ^ JR線への振替・バス代行輸送のご案内 - ウェイバックマシン(2017年10月30日アーカイブ分)、2021年8月12日閲覧
- ^ 高野線(高野下駅~極楽橋駅)の運転再開について - ウェイバックマシン(2018年3月26日アーカイブ分)、2021年8月12日閲覧
- ^ “紀伊細川駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
- ^ 『<7>高野の里 1200年の営み』(2013年01月08日 読売新聞)
- 和歌山県公共交通機関等資料集
- 南海電気鉄道の1日平均利用客数
- ^ a b c d 南海電気鉄道株式会社 (2024年7月). “2024 HAND BOOK NANKAI”. p. 57. 2024年9月7日閲覧。
- ^ a b c 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI” (pdf). p. 77. 2022年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道株式会社 (2022年8月). “2022 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2022年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道株式会社 (2023年8月). “2023 HAND BOOK NANKAI”. p. 69. 2023年9月2日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 紀伊細川駅 - 南海電気鉄道