紅葉坂 (横浜市)
横浜市西区にある坂
紅葉坂(もみじざか)は、山下長津田線(桜川新道)紅葉橋交差点を坂下の起点とし、そこから横浜駅根岸道路戸部1丁目交差点の方向に上っていく坂[1]。
全長およそ340mの、一直線で比較的急な坂である[1]。以前は美しい石畳の坂道で、波紋状の模様が美しい石畳が特徴だったが、2006年に改修されて石畳ではなくなった[2]。1872年に沿道にカエデが植樹され、「紅葉坂」と命名された[2]。起点の紅葉橋交差点は横浜ランドマークタワーから西側に約300m進んだ場所にあり、横浜みなとみらい21のビル群などが間近に見られる絶景ポイントである。[要出典]
地理
編集紅葉坂はちょうど横浜市西区宮崎町と紅葉ケ丘の境界に位置する。この付近は横浜開港以来、今日まで重要な史跡や文化施設、公園が存在する貴重な場所である。
斜面の低い位置にあり、南北(南南東-北北西)に細長く伸びた形状である花咲町は、紅葉坂によって中区側の1〜3丁目と西区側の4〜7丁目が分かれている。
近隣施設
編集- 神奈川婦人会館 (紅葉ケ丘2)
- 神奈川県立青少年センター(紅葉ケ丘9-1)…神奈川奉行所が置かれていた場所。
- 神奈川県立図書館(紅葉ケ丘9-2)…県内有数の図書館である。
- 神奈川県立音楽堂(紅葉ケ丘9-2)…県立図書館に隣接するコンサートホール。
- 横浜能楽堂(紅葉ケ丘27-2)
- 横浜市教育会館 (紅葉ケ丘53) …横浜銀蠅がデビューライブを行った。
- 掃部山公園(紅葉ケ丘57)…井伊直弼像がある。
- 日本基督教団紅葉坂教会 (宮崎町1)
- 紅葉ケ丘公園 (宮崎町55)
- 横浜ベイサイドユースホステル (宮崎町56) : 2011年3月13日に閉館。
- 伊勢山皇大神宮(宮崎町64)…天照大御神を祀る横浜最大の神社で、紅葉坂から表参道が延びる。隣地にはかつて横浜御用邸があった。
- 伊勢山ヒルズ(宮前町58)…ホテル開洋亭跡地にオープンした結婚式場。
- 横濱紅葉坂レジデンス (花咲町4丁目) …分譲マンション。かつて花咲団地があった。
関連文学作品
編集- 有川浩の小説『キャロリング』:月島から桜木町に来た折原柊子が田所航平に紅葉坂を紹介する。
- 有島武郎の小説『或る女』:佐々城信子をモデルにした早月葉子は、シアトルから戻った後、新松旅館に逗留していた。
- 小池真理子の小説『浪漫的恋愛』(『月狂い』): 『月狂い』の作者葛城瑞穂 (倉田稔) の一人息子で著作権継承者である倉田柊介 (シュウスケ)の建築事務所がある。
- 島本久恵の自伝的長編『長流』
- 長谷川伸 の自伝随筆『ある市井の徒』
- 眉月じゅんの漫画恋は雨上がりのようにの主人公・橘あきらの自宅がある[3][4]。
- 夢野久作の短編小説集『少女地獄』の「何んでも無い」の主人公・臼杵利平の自宅がある。
- 吉屋信子の小説『あの道この道』 (『乳姉妹』の原作)。
脚注
編集- ^ a b M.Ogawa (2011年2月16日). “坂のプロフィール 紅葉坂”. 坂学会. 2018年7月16日閲覧。 - ただし、記述に「国道133号」とあるのは誤り。
- ^ a b “【横浜の坂道】紅葉坂(西区)”. THE YOKOHAMA STANDARD. 2018年7月16日閲覧。
- ^ “横浜・川崎を舞台にした漫画『恋は雨上がりのように』。登場するスポットから物語を読み解く”. はまれぽ編集部. (2018年3月19日)
- ^ “映画『恋は雨上がりのように』公開記念! 劇中に登場するロケ地を巡ってみた”. はまれぽ編集部. (2018年5月25日)
関連項目
編集- 紅葉坂 (曖昧さ回避) - 同名の坂。
- 東横線跡地(廃線区間)の遊歩道 - 2019年7月に桜木町駅西口広場付近から紅葉坂交差点までの区間が開通。