紀 道茂(き の みちしげ、生没年不詳)は、平安時代初期の貴族。姓は朝臣。官位は従五位上・左衛門佐。
仁明朝の承和12年(845年)従五位下に叙爵する。嘉祥元年(848年)平安京で水害が発生した際、京の人々に対して米や塩の配給を行った(この時の官職は左衛門権佐)[1]。
仁明朝末から文徳朝にかけて左衛門佐を務める一方で、嘉祥2年(849年)但馬守、仁寿4年(854年)信濃介と地方官を兼ね、斉衡3年(856年)従五位上に至る。
『六国史』による。