紀 田長(き の たおさ/たなが、生没年不詳)は、奈良時代の貴族。大納言・紀船守の子。官位は正五位下・長門守。
桓武朝初頭の延暦2年(783年)正月に従五位下に叙爵し、2月に主計頭に任官するが、7月には伊予介として地方官に転じた。その後も、延暦9年(790年)長門守と地方官を歴任し、この間の延暦7年(788年)従五位上に昇叙されている。のち時期は不明ながら、位階は正五位下に至った。
『続日本紀』による。