紀止
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略伝
編集幼少のころから学問を好み、永田観鵞門下で書の手習いをよくしたほか、篆刻も嗜んだ。若いときに方寸の凍石の印面に「仁義礼智信」の五文字を刻し、天明2年(1782年)には一寸八分の印面に千字文を刻し、有名になる。前川虚舟と並び細字篆刻の第一人者と見られ、釈六如には技を絶賛され、七言絶句を贈られている。寛政3年(1791年)には丸山にて賀宴を催し、数百人以上が来場した。その宴の中で105方の印を刻し、『利其器斎印譜』とした。他に印譜『利其器斎印稿』がある。