紀家子

平安時代後期の女官。母は覚心(法眼)の女。石清水八幡宮祀官家田中勝清の実妹。鳥羽天皇の宮人(子に道恵法親王(1132-1168.6.2、六男、園城寺長吏、法輪寺)、阿夜御前(-1195、双林寺宮

紀 家子(き の けし/いえこ、生没年不詳)は、平安時代後期の女官鳥羽天皇の宮人。紀氏の出身で、父は石清水八幡宮別当光清。母は覚心(法眼)の女。歌人の小侍従は異母妹。

初め待賢門院(鳥羽天皇中宮藤原璋子)の女房で、美濃局と称した。やがて鳥羽上皇に寵愛されて道恵法親王覚快法親王阿夜御前の2皇子1皇女の母となった。その後、後宮を退いて中納言源師長[1]の妻になったらしい。

参考文献

編集

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ 壬生大納言源師忠村上源氏)の子に弾正大弼源師長という人物がおり、この人物のことではないかと推察されるが確証はない。また、『尊卑分脈』では源師仲の子である源雅仲の母を「八幡別当光清女」としており、さらに『今鏡』で源雅仲の母は鳥羽天皇の子供を産んだ女性であるとの記述があることから、家子は源師仲の妻となったとも考えられる。