篠岡古窯跡群
篠岡古窯跡群(しのおかこようせきぐん)は、愛知県小牧市にある丘陵地帯(旧・篠岡村)に分布している古窯跡群の総称である。
座標: 北緯35.0度17.0分50.3秒 東経136.0度59.0分18.5秒 / 北緯35.297306度 東経136.988472度
概要
編集学術的な分類としては、尾北古窯跡群に属する。最初に古窯跡が見つかったのは、1973年(昭和48年)5月。愛知県が新興住宅地(現在の桃花台ニュータウン)を整備しようと土地の造成を行なった時である。現在までに117基が見つかっている。そのほとんどが丘陵地の斜面を利用して作られており、古いもので7世紀頃、新しいもので12世紀のものが見つかっている。また7世紀~9世紀にかけておもに須恵器や瓦が、9世紀~11世紀にかけては灰釉陶器[1]や緑釉陶器[2]が、11世紀~12世紀にかけては山茶碗などが生産されていた。
この辺りの陶磁器生産は12世紀頃に衰退。その後生産されなくなっているが、その理由としては「社会構造の変化」や「この辺りで産出される原料となる粘土の不足」などが考えられている。