箱根丸 (2代)
(箱根丸 (コンテナ船)から転送)
箱根丸(はこねまる)は、かつて日本郵船が所有・運航したコンテナ船。箱根丸級2隻の1番船で、同型に昭和海運との共有船「榛名丸」がある。
箱根丸 | |
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基本情報 | |
所有者 | 日本郵船 |
運用者 | 日本郵船 |
経歴 | |
起工 | 1968年2月9日 |
進水 | 1968年5月17日 |
竣工 | 1968年8月27日 |
その後 | 1986年解体 |
要目 | |
総トン数 | 16,240 トン |
載貨重量 | 16,306 トン |
全長 | 187.0 m |
垂線間長 | 175.0 m |
型幅 | 26.0 m |
型深さ | 15.5 m |
喫水 | 9.52 m |
主機関 | 三菱横浜-MAN K10Z93/170E型ディーゼル 1基 |
出力 |
27,800馬力(最大) 23,600馬力(常用) |
最大速力 | 26.0ノット |
航海速力 | 22.6ノット |
乗組員 | 34名 |
積載能力 | 752TEU |
なお日本郵船の「箱根丸」には1921年竣工の貨客船と、1968年竣工のコンテナ船、1983年竣工の2代目コンテナ船が存在するが、本項では初代のコンテナ船について解説する。
概要
編集世界的な遠洋定期航路のコンテナ船化の中、日本船主では初めてのコンテナ船として、1968年8月27日三菱重工業神戸造船所で竣工した。同年9月2日、昭和海運、マトソン社と提携したカリフォルニア航路に初就航した(1970年にマトソン社は撤退)。
コンテナ荷役により、特に寄港地での停泊日数が激減し、在来貨物船より船が高速化したことも相まって、従来1航海に約80日かかっていた太平洋航路を約30日で運航可能となり、海上輸送革命と言われるほどの効率化に繋がった。
1978年12月12日カリフォルニア航路用により大型の後継船が建造されたため、「ぱしふいっくえくすぷれす」と改名し、新設の韓国~アメリカ航路に転配。
1980年3月19日韓国へ売却され、その後1986年に解体された。
参考文献
編集- 船舶技術協会『船の科学』1968年10月号 第21巻第10号
- 海人社『世界の艦船 別冊 日本郵船船舶100年史』1984年 ISBN 4-905551-20-X
- 日本郵船株式会社『七つの海で一世紀 日本郵船創業100周年記念船舶写真集』1985年
- 渡辺逸郎『コンテナ船の話』成山堂書店 2006年 ISBN 978-4-425-71371-4
関連項目
編集- 箱根丸(貨客船)