箕面トンネル (新名神高速道路)
箕面トンネル(みのおトンネル 英語記名 : Mino Tunnel)は、大阪府にある新名神高速道路のトンネル。茨木千提寺IC/PA(茨木市) - 箕面とどろみIC(箕面市)間に位置し、北摂山系鉢伏山(標高604m)を貫通してトンネル途中で豊能郡豊能町を通過する。
概要 | |
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位置 |
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現況 | 供用中 |
所属路線名 | E1A 新名神高速道路 |
起点 | 大阪府茨木市 |
終点 | 大阪府箕面市 |
運用 | |
完成 | 2016年12月3日(上下線貫通)[1] |
開通 | 2017年(平成29年)12月10日 |
管理 | 西日本高速道路 |
通行対象 | 自動車 |
技術情報 | |
全長 |
(上り線)4,997m (下り線)4,982m |
道路車線数 | 片側2車線(暫定4車線) |
設計速度 | 80 km/h |
幅 | 上下線とも各8m(車線3.5 m×2+路肩1 m)[2] |
全長は上り線が4,997m・下り線が4,982mで、いずれも新東名高速道路・新名神高速道路では延長が最長のトンネルである[3]。
概要
編集同区間は上下線併せて暫定4車線(設計6車線)でトンネル幅は上下線ともそれぞれ3.5m×2車線(=7m)+路肩1mの計8mである[2]。
新東名・新名神は人口の集中した市街地を避けるため、山寄りに建設されているが、それよりもさらに山寄りに建設すれば山岳区間が多くなることでトンネル延長が5,000mを超過してしまう可能性があり、その場合は道路法第46条第3項に基づき危険物積載車両の通行制限が適用される[4]。その通行規制発生を回避するべく、本トンネルをはじめとした新東名・新名神のトンネルはすべて全長5,000m未満で建設されている[4][5]。なお上り線トンネルは現時点で日本において危険物積載車両が通行可能な供用中の道路トンネルとしては中部横断自動車道・樽峠トンネル(4,999m)に次いで2番目に長い。
またこれに加え、新東名・新名神は深い谷を越えつつ勾配2‰を保つために橋脚を非常に高く建設している[4]。
トンネルの高槻JCT/IC寄りで淀川水系勝尾寺川と交差する区間(約700m)は土被りの厚さが約18mと非常に薄いことに加え[6]、高透水の断層破砕帯が存在していることから施工中の湧水対策・河川の水環境の保全が必要とされた[7]。そのため同区間にてトンネル断面を円形にして肉厚の防水シートを全周に張り巡らせる非排水構造(ウォータータイト構造)を採用し、表層近くの地下水・河川水がトンネル内部に漏出することを防いで河川・地下水への影響を抑えている[6]。
歴史
編集隣
編集脚注
編集- ^ a b “新名神大阪西だより(NEXCO西日本 新名神大阪西事務所広報誌)vol.34 2017 January” (PDF). 西日本高速道路株式会社関西支社 新名神大阪西事務所 (2017年1月). 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
- ^ a b 西日本高速道路株式会社. “E1A新名神高速道路”. 2019年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月18日閲覧。
- ^ 西日本高速道路株式会社. “お客さまの声 関西-14-6 「新名神高速道路 箕面トンネル東工事、佐保川橋工事」”. 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月18日閲覧。
- ^ a b c 『みち』No.104、1996年(平成8年)11月(季刊)、日本道路公団、6頁(愛知県図書館蔵)
- ^ 土屋功一「紹介 中部地方の高規格幹線道路網」『高速道路と自動車』第32巻第12号、公益財団法人高速道路調査会、1989年12月、32頁。
- ^ a b “新名神高速道路 箕面トンネル トンネル非排水構造(ウォータータイト)”. 西日本高速道路株式会社. 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
- ^ “新名神高速道路 高槻JCT・IC~神戸JCT間の開通 ~ダブルネットワークで、つながる、選べる!(『道路行政セミナー』2018年4月号)” (PDF). 西日本高速道路関西支社・(一般財団法人)道路新産業開発機構(HIDO) (2018年4月). 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
- ^ a b c “NEXCO西日本管内の建設中区間の進捗状況”. 西日本高速道路株式会社 (2013年8月28日). 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯34度52分26.4秒 東経135度29分14.3秒 / 北緯34.874000度 東経135.487306度