筑波山口
筑波山口(つくばさんぐち)は、茨城県つくば市沼田にある旧筑波駅構内バス乗り場を使用した関東鉄道が所有するバスターミナルである。バスのつくば北営業所を併設している。道路上の沼田バス停留所(ぬまたバスていりゅうじょ)と一体で筑波山南麓のバス乗り換え拠点をなす。
筑波山口 | |
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筑波山口バスターミナルの全景 | |
所在地 |
日本 茨城県つくば市沼田283 |
運営者 | 関東鉄道 |
ホーム数 | 4 |
歴史 | |
過去名 |
筑波駅バスのりば 筑波山バスターミナル |
概要
編集現在の停留所名は筑波山の入口を意味する「筑波山口」であるが、2005年8月23日までの停留所名は「筑波駅」(つくばえき)、2005年12月9日までの停留所名は「筑波山」(つくばさん)であった。
この短期間での改称は、2005年8月24日のつくばエクスプレス(TX)つくば駅(つくば市吾妻)開業後、当停留所を経由しない「筑波山シャトルバス」も「筑波山行き」(エリアとしての筑波山)と案内されたため観光客などの混乱を招いたことによる。
なお、高速バス「ニューつくばね号」(1991年4月1日 - 2006年9月30日)は一貫して「筑波山」停留所、のりのりバスは「旧筑波駅」(きゅうつくばえき)停留所を名乗っていた。
このような経緯からかつて地元で「駅」などと俗称されることもあったが、TX開業後は混乱を避けるため使用されない。また、一部で使われる略称の「さんぐち」は漢字で書き表さない。これはつくば市山口(やまぐち)との混同を避ける意味がある。
ターミナル構造
編集4つののりば、営業所窓口(元駅舎)、トイレ、飲料の自動販売機などの設備を有する。廃止された筑波線の路盤は大部分が自転車道「つくば霞ヶ浦りんりんロード」に転用されており、付近の施設はその休憩所も兼ねている。
鉄道駅時代から構内にタクシーのりばがあり、「関鉄土浦タクシー筑波山営業所」も置かれていたが、同営業所は2016年に撤退した[1]。
のりば・乗り入れ路線
編集のりば | 路線 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 |
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1・2 | つくバス北部シャトル | 筑波交流センター・大穂窓口センター | つくばセンター(つくば駅) | ■関東鉄道(つくば北) |
3 | 桜川市バス | 真壁城跡・岩瀬駅 | 桜川市役所岩瀬庁舎 | ■関東鉄道(広域連携バス) |
筑西市バス | 明野支所前 | 下館駅北口 | ||
4 | 土浦駅-筑波山口線 | 北条・小田・高岡 | 土浦駅 | ■関東鉄道(つくば北) |
待合所前 | つくばね号(筑波地区支線型バス) | 筑波山神社入口 | 筑波ふれあいの里入口 | 新栄タクシー |
田井郵便局 | 筑波中央病院 |
筑波山中腹のつつじヶ丘行き(通称「登山バス」)が消滅した2010年代の一時期には交通結節点としての機能が低下していたが、現在では桜川市、筑西市方面の広域連携バスを含むローカル路線同士の相互接続ターミナルとしての役割が再び強化されている。
歴史
編集鉄道駅時代は「筑波駅#歴史」を参照
- 1987年4月1日:筑波線の廃止に伴い筑波線代替バスの運行を開始。
- 1991年4月︰東京を結ぶ高速バス「ニューつくばね号」運行開始。停留所名は「筑波山」とした。
- 2001年︰関東鉄道の一部バス路線を関鉄パープルバスに移管
- 2005年
- 2006年
- 2007年4月1日︰岩瀬・真壁急行バス廃止[2]。レンタサイクル定期営業開始(ただし4月1日 - 11月30日の季節営業)。
- 2008年4月1日︰関東鉄道の筑波線代替バス真壁駅−岩瀬間と、関鉄パープルバス筑波下館線廃止。JR水戸線の駅との接続が消滅。
- 2011年
- 2016年10月1日︰筑西市広域連携バス(筑波山口−下館駅北口)、桜川市広域連携バス(筑波山口−桜川市役所真壁庁舎)が運行開始[3]。8年半ぶりにJR水戸線との接続が復活する。広域連携バスの運行開始に合わせ乗り場周辺を整備。駅舎外の屋根の付きスペースにベンチを設置する。
- 2017年10月1日︰桜川市バスが岩瀬駅方面へ延伸[4]
- 2019年4月1日:筑波地区支線型バスの実証実験を開始[5]。筑波山口から筑波山神社への定期路線バスが復活する。
- 2022年10月1日:筑波地区支線型バス「つくばね号」の運行を開始[6]
沼田バス停留所
編集筑波山シャトルバスの他、土浦駅−筑波山口線の筑波山口行きバスが経由する。バスターミナルの北側、県道42号沿いの農協筑波支所前交差点付近に位置する。徒歩約3分。案内図が出ている他、営業所窓口での道案内にも対応している。
地域
編集当営業所が位置する沼田集落は、筑波鉄道筑波駅が開業したことで筑波山の玄関口となり、観光客向けの商店などが並ぶようになった。当営業所正面方向に筑波山がそびえ、駅前通りは山に向かって上り坂となる。
駅前商店街
編集鉄道駅時代からの商店街だが、規模は小さい。
- 植松タクシー - 駅前(構外)のタクシー営業所・乗り場
- 松屋製麺所 - ラーメン製造と有料試食
- つく紫観光(旅行代理店)
- 第一屋本店 - 山芋饅頭(まんじゅう)
- オーヤマ - つくば銘菓がまっ子 がませんべい
- 沼田屋 - 黒糖風味の「四六の饅頭」
- 神谷食品工業 - 山芋そば・うどん製造元
公共
編集- つくば市働く婦人の家
- つくば市筑波文化センター
- つくば市教育委員会教育相談センター
産業
編集行楽・史跡
編集- つくばわんわんランド - 徒歩約10分。最寄停留所は「つくばわんわんランド入口」(土浦方面)。
- 八幡塚古墳 - 全長約90mの前方後円墳
関連項目
編集- 関東鉄道つくば北営業所
- 桜川市バス
- 筑西市バス
- 鉾田駅 - 同じく関鉄グループの廃駅バスターミナル
脚注
編集- ^ [1] 関鉄土浦タクシー株式会社(2017年3月15日閲覧)
- ^ [広報さくらがわ2007年3月号 つくば急行バスの廃止について] 桜川市公式サイト、2023年3月2日閲覧。
- ^ 筑西・桜川、10月から広域連携バス実験産経新聞2016年9月9日
- ^ 桜川市バス岩瀬まで延伸!広報さくらがわ
- ^ 支線型バス3コース廃止へ 実証期間終了でつくば市が方針NEWSつくば
- ^ 10月1日発車 筑波地区支線型バス「つくばね号」NEWSつくば