第85回記念選抜高等学校野球大会

2013年に甲子園球場で行われた大会

第85回記念選抜高等学校野球大会(だい85かいきねんせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、2013年3月22日から4月3日まで阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会である。

第85回記念選抜高等学校野球大会
大会中の甲子園球場
試合日程 2013年3月22日 - 4月3日
出場校 36(一般枠・神宮枠・東北絆枠:32、21世紀枠:4)
優勝校 浦和学院埼玉、初優勝)
試合数 35試合
選手宣誓 河野祐斗(鳴門
始球式 下村博文文部科学大臣、第1日第1試合)
千葉大誠(宮城・東松島市立鳴瀬第二中2年、第2日第2試合)
秋元謙伸(福島・相馬市立中村第一中2年、第2日第3試合)
赤坂祥基(岩手・普代村立普代中2年、第2日第4試合)
開会式司会 入場行進:齋藤綾香(宮城仙台二華3年)
式典:犬塚千裕(長崎諫早2年)
入場行進曲花は咲く」(花は咲くプロジェクト
国歌独唱 鈴木美郷(北海道北星学園女子3年)
閉会式司会 犬塚千裕(長崎・諫早新3年)
総入場者数 423,000人(1日平均32,538人)
大会本塁打 20本
 < 20122014 > 
選抜高等学校野球大会
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概要

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本大会は5年ごとの記念大会であるため出場枠が拡大された。通常、下1桁5回の大会については2校増枠の34校となっているが、本大会は東日本大震災復興支援の特別枠[注 1]などを設定したため、10年ごと(下1桁0回)と同じく36校が選出された。

この大会より開会式に和歌山警察音楽隊カラーガード隊が加わる。

日程

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  • 2012年(平成24年)
    • 9月12日 - 第1回運営委員会を開催。大会日程並びに出場校選出の枠組みを決定[1]
    • 12月14日 - 第85回大会出場枠として指定する『21世紀枠』の地区別選出候補校を記者発表[2]
  • 2013年(平成25年)
    • 1月16日 - 大会開会式入場行進曲として、「花は咲く」を選定[3]
    • 1月25日 - 出場校選考委員会にて出場校決定[4]
    • 3月6日 - 第3回運営委員会を開催。始球式を行う3名と開閉会式で司会を務める2名、国歌独唱の1名を決定[5][6]
    • 3月15日 - 組み合わせ抽選会を開催[7]
    • 3月22日 - 開幕[8]
    • 4月3日 - 決勝戦。浦和学院埼玉)が済美愛媛)を、17-1で下し初優勝。埼玉県勢としては1968年第40回)以来45年ぶりの優勝となった[9][10]

選出校

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地区 選出校 出場回数
北海道 北照 北海道 2年連続5回目
東北 盛岡大付 岩手 3年ぶり3回目
仙台育英 宮城 6年ぶり10回目
聖光学院 福島 2年連続4回目
関東 常総学院 茨城 8年ぶり7回目
宇都宮商 栃木 34年ぶり3回目
浦和学院 埼玉 3年連続9回目
花咲徳栄 埼玉 3年ぶり3回目
東京 安田学園 東京 初出場
早稲田実 東京 4年ぶり20回目
北信越 春江工 福井 初出場
敦賀気比 福井 2年連続5回目
東海 常葉菊川 静岡 5年ぶり4回目
県岐阜商 岐阜 18年ぶり27回目
菰野 三重 初出場
近畿 京都翔英 京都 初出場
龍谷大平安 京都 5年ぶり37回目
大和広陵 奈良 28年ぶり2回目
大阪桐蔭 大阪 2年連続6回目
履正社 大阪 3年連続5回目
報徳学園 兵庫 2年ぶり19回目
地区 選出校 出場回数
中国 関西 岡山 2年ぶり12回目
広陵 広島 3年ぶり23回目
岩国商 山口 初出場
四国 済美 愛媛 9年ぶり2回目
鳴門 徳島 2年連続8回目
高知 高知 2年連続17回目
九州 創成館 長崎 初出場
済々黌 熊本 55年ぶり4回目
尚志館 鹿児島 初出場
沖縄尚学 沖縄 5年ぶり5回目
東北絆枠
地区 選出校 出場回数
東北 山形中央 山形 3年ぶり2回目
21世紀枠
地区 選出校 出場回数
北海道 遠軽 北海道 初出場
東北 いわき海星 福島 初出場
中国 益田翔陽 島根 初出場
四国 土佐 高知 20年ぶり7回目

組み合わせ・試合結果

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1回戦 - 3回戦

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- 2回戦 3回戦
                   
 
3月23日(2)
 
 鳴門 2
 宇都宮商 1
 
3月28日(2)
 
 鳴門 3
 聖光学院 4
 
3月23日(3)
 
 聖光学院 8
 
 益田翔陽 0
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月23日(4)
 
 盛岡大付 4x
 安田学園 3
 
3月28日(3)
 
 盛岡大付 0
 敦賀気比 3
 
3月26日(3)
 
 京都翔英 5
3月22日(1)  
 敦賀気比 6
 敦賀気比 11     
 沖縄尚学 2     
- 2回戦 3回戦
                   
 
3月24日(1)
 
 尚志館 2
 大和広陵 1
 
3月29日(1)
 
 尚志館 3
 北照 6
 
3月24日(2)
 
 菰野 0
 
 北照 7
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月24日(3)
 
 浦和学院 4
 土佐 0
 
3月29日(2)
 
 浦和学院 11
 山形中央 1
 
3月27日(2)
 
 山形中央 6
3月22日(2)  
 岩国商 2
 履正社 0     
 岩国商 1     
- 2回戦 3回戦
                   
 
3月25日(1)
 
 仙台育英 7
 創成館 2
 
3月29日(3)
 
 仙台育英 4
 早稲田実 1
 
3月25日(2)
 
 龍谷大平安 2
 
 早稲田実 4
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月25日(3)
 
 関西 1
 高知 5
 
3月30日(1)
 
 高知 3
 常葉菊川 1
 
3月27日(1)
 
 報徳学園 3
3月22日(3)  
 常葉菊川 4
 常葉菊川 9     
 春江工 5     
- 2回戦 3回戦
                   
 
3月26日(1):延長13回
 
 済美 4x
 広陵 3
 
3月30日(2)
 
 済美 4
 済々黌 1
 
3月26日(2)
 
 済々黌 2
 
 常総学院 0
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月27日(3)
 
 県岐阜商 8
 花咲徳栄 3
 
3月30日(3)
 
 県岐阜商 5
 大阪桐蔭 4
 
3月28日(1)
 
 大阪桐蔭 11
3月23日(1)  
 遠軽 1
 遠軽 3     
 いわき海星 0     

準々決勝 - 決勝

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準々決勝 準決勝 決勝
                   
3月31日(1)
 聖光学院 3
4月2日(1)
 敦賀気比 9
 敦賀気比 1
3月31日(2)
 浦和学院 5
 北照 0
4月3日
 浦和学院 10
 浦和学院 17
4月1日(1)
 済美 1
 仙台育英 0
4月2日(2)
 高知 2
 高知 2
4月1日(2)  
 済美 3
 済美 6     
 県岐阜商 3     

決勝戦スコア

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4月3日
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
済美 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 2
浦和学院 0 0 0 0 7 2 0 8 X 17 18 0
  1. (済):安樂、山口、太田 - 金子
  2. (浦):小島 - 西川
  3. 審判
    [球審]窪田
    [塁審]橘・古川・野口
  4. 試合時間:2時間8分
済美
打順守備選手
1[中]右山下拓眞(3年)
2[右]左投太田裕也(3年)
3[遊]宇佐川陸(3年)
4[投]一安樂智大(2年)
林賢人(2年)
5[三]一盛田翔平(2年)
6[一]藤原弘気(3年)
山口和哉(2年)
常塚巧(2年)
7[左]光同寺慎(3年)
打中上田恭裕(3年)
8[捕]金子昂平(3年)
宇都宮幹汰(2年)
9[二]町田卓大(3年)
山根正志(3年)
中川翔太(3年)
林幹也(2年)
浦和学院
打順守備選手
1[遊]竹村春樹(3年)
2[二]贄隼斗(3年)
3[中]山根佑太(3年)
4[三]高田涼太(3年)
5[一]木暮騎士(3年)
6[右]斎藤良介(3年)
7[捕]西川元気(3年)
8[投]小島和哉(2年)
9[左]服部将光(3年)

大会本塁打

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1回戦
  • 第1号:桒原樹(常葉菊川)
  • 第2号:遠藤康平(常葉菊川)
2回戦
  • 第3号:深見俊介(安田学園)
  • 第4号:望月直也(盛岡大付)
  • 第5号:小林遼(仙台育英)
  • 第6号:森川誠也(関西)
  • 第7号:米満一聖(敦賀気比)
  • 第8号:小谷実希也(京都翔英)
  • 第9号:若月健矢(花咲徳栄)
  • 第10号:峯本匠(大阪桐蔭)
3回戦
  • 第11号:園部聡(聖光学院)
  • 第12号:高田涼太(浦和学院)
準々決勝
  • 第13号:山田誠也(敦賀気比)
  • 第14号:山田誠也(敦賀気比)
  • 第15号:喜多亮太(敦賀気比)
  • 第16号:高田涼太(浦和学院)
準決勝
  • 第17号:高田涼太(浦和学院)
  • 第18号:土居弘洋(高知)
  • 第19号:和田恋(高知)
  • 第20号:山下拓眞(済美)


記録

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いずれも今大会終了時点における記録

チーム記録

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記録 達成校 選手名 対戦校・記録イニング 補足
2者連続本塁打 敦賀気比 山田、喜多 準々決勝・聖光学院戦7回 大会タイ記録(4度目)

個人記録

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記録 選手名 所属校 対戦校 補足
1試合最多本塁打 2 山田誠也 敦賀気比 準々決勝・聖光学院戦 大会タイ記録(18人目)
連続試合本塁打 3 高田涼太 浦和学院 3回戦・山形中央戦、準々決勝・北照戦、準決勝・敦賀気比戦 大会タイ記録(2人目)
大会最多本塁打 3 高田涼太 浦和学院 - 大会タイ記録(9人目)

その他の主な出場選手

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脚注

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注釈
  1. ^ 通常選考31(平年より2増)、21世紀枠4(平年より1増)、東北絆枠1(特設)。
出典
  1. ^ 和田崇 (2012年9月12日). “第85回選抜高校野球:最多タイ36校出場「東北絆枠」も”. 毎日jp (毎日新聞社). オリジナルの2012年11月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121130074627/http://koshien.mainichi.jp/news/20120913k0000m050042000c.html 2013年1月16日閲覧。 
  2. ^ 和田崇 (2012年12月14日). “センバツ:21世紀枠、遠軽など9校候補に”. 毎日jp (毎日新聞社). http://mainichi.jp/sports/news/20121214k0000e050183000c.html 2013年1月16日閲覧。 [リンク切れ]
  3. ^ 和田崇 (2013年1月16日). “センバツ:出場候補129校を承認 運営委”. 毎日jp (毎日新聞社). http://mainichi.jp/sports/news/20130117k0000m050040000c.html 2013年1月16日閲覧。 [リンク切れ]
  4. ^ 毎日jp編集部 (2013年1月25日). “センバツ:36校出そろう 21世紀枠はいわき海星など”. 毎日jp (毎日新聞社). http://mainichi.jp/sports/news/20130125k0000e050216000c.html 2013年1月25日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ 小林慎 (2013年3月6日). “センバツ:被災3県の中学生が始球式 大会第2日”. 毎日jp (毎日新聞社). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130307k0000m050011000c.html 2013年3月6日閲覧。 [リンク切れ]
  6. ^ 和田崇 (2013年3月6日). “センバツ:開閉会式の司会者決まる”. 毎日jp (毎日新聞社). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130307k0000m050012000c.html 2013年3月6日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ 新井隆一 (2013年3月16日). “第85回センバツ高校野球:組み合わせ決まる 薫る春風、満開36校”. 毎日jp (毎日新聞社). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130316ddn035050051000c.html 2013年3月16日閲覧。 [リンク切れ]
  8. ^ 小林慎 (2013年3月22日). “センバツ:第85回大会が開幕 球児が入場行進”. 毎日jp (毎日新聞社). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130322k0000e050166000c.html 2013年3月16日閲覧。 [リンク切れ]
  9. ^ 小林慎 (2013年4月4日). “第85回センバツ高校野球:浦和学院、初V”. 毎日jp (毎日新聞社). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130404ddm001050036000c.html 2013年4月4日閲覧。 [リンク切れ]
  10. ^ “第85回センバツ高校野球:応援団賞の最優秀は土佐”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年4月4日). http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20130404ddm041050174000c.html 2013年4月4日閲覧。 [リンク切れ]

関連項目

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外部リンク

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