第51親衛諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)

ロシア陸軍の部隊

第51親衛諸兵科連合軍は、ロシア陸軍南部軍管区隷下。

第51親衛諸兵科連合軍
創設 1941年8月14日
2014年11月14日(第1ドネツク軍団)
所属政体 ドネツク人民共和国の旗 ドネツク人民共和国
ロシアの旗 ロシア
所属組織 ロシア陸軍
部隊編制単位
兵科 自動車化狙撃兵
兵種/任務 陸戦
人員 20,840人[1][2]
所在地 ドネツク人民共和国の旗 ドネツク人民共和国
ドネツク
愛称 ドネツク
上級単位 南部軍管区
戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 セルゲイ・ミルチャコフ中将
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2024年に第1ドネツク軍団は第51諸兵科連合軍に改編された[3] 。 第51諸兵科連合軍は2024年9月18日に親衛称号を付与された[4]

概要

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第二次世界大戦

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1941年8月14日、第二次世界大戦の影響に伴い、赤軍第51軍としてクリミア自治ソビエト社会主義共和国(現クリミア共和国)で創設された[5]

1941年9月から、独ソ戦に投入され、クリミア自治ソビエト社会主義共和国、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国ドイツを転戦して枢軸国に勝利し、戦後に解隊された[5]

冷戦

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1977年、ソ連地上軍の第2軍団を基幹に、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国サハリン州で再編された[6]

1992年12月26日、ソビエト連邦の崩壊ロシアの独立に伴い、創設されたロシア陸軍に編入した。

1997年、部隊縮小に伴い、第68軍団に改編された[6]

ドンバス戦争

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2014年11月14日、ドンバスの親ロシア派分離主義勢力のドネツク民兵を基幹に、占領下のウクライナドネツィク州ドネツィク(自称ドネツク人民共和国)で第1ドネツク軍団(だい1ドネツクぐんだん、ロシア語: 1-й Донецкий армейский корпус)が創設された。当時からロシア陸軍の指揮下にあるとみられていた[7]

2022年2月23日、兵員未充足の部隊が多かったため、ルガンスク人民共和国と共に国家総動員を発令した[8]

ロシアのウクライナ侵攻

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2014年11月から、ドンバス戦争ウクライナ軍と交戦中だったため、ロシアのウクライナ侵攻はそのまま開戦した。ロシア軍の援護を受け、ドネツク人民共和国からウクライナ東部攻勢を開始した。

東部・マリウポリ戦線

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2022年2月24日から、ロシア軍の第150自動車化狙撃師団と合同で東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハ地区で攻勢を開始し、スパルタ大隊ウラジーミル・ゾガ大隊長が戦死したが、3月中旬にヴォルノヴァーハを占領した[9]

2022年3月中旬、東部ドネツィク州マリウポリで攻勢を開始し、クリミア共和国から進軍してきた友軍と合流してマリウポリを包囲し、5月中旬にマリウポリを占領した[9][10]

東部・アウディーイウカ戦線

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2022年2月24日から、東部ドネツィク州ポクロウシク地区で攻勢を開始したが、ウクライナ軍陣地が要塞化されており、侵攻翌日には第1独立自動車化狙撃旅団隷下の1個大隊が全滅した。動員兵を突撃させていた模様で、生存者は突撃部隊への参加を拒否すれば銃で撃つと脅されたと主張した[8]。2023年6月、援軍の第3軍団が到着した[11]。10月、増援の第2親衛諸兵科連合軍第8親衛諸兵科連合軍第41諸兵科連合軍が到着し、兵力4万で攻勢を開始した[12][13][14]

東部・セベロドネツク戦線

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2022年5月中旬から、第2軍団の援軍で東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区で攻勢を開始し、ロマン・クトゥーゾフ軍団長が戦死したが、7月上旬にリシチャンシクを占領し、ロシア軍はルハーンシク州全域を占領した[15]

2022年6月、イギリス国防省は、部隊が死傷者5割以上の損害と発表した[16]

2022年11月、ドネツク人民共和国の人権オンブズマンは、部隊が戦死者3,746人、戦傷者15,794人の損害と発表した[1]

2022年12月31日、ロシアドネツク人民共和国併合に伴い、正式にロシア陸軍に編入し、南部軍管区隷下に配属された[17]

東部・南ドネツク戦線

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2022年10月下旬、東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハ地区に配置され、第29諸兵科連合軍第68軍団と合同で攻勢を開始し、パウリウカ(ヴフレダール・フロマーダ)を占領した[18]。2023年3月には第5独立自動車化狙撃旅団が攻勢を開始したが、中隊長を含む戦死者304人、戦傷者22人の損害を出してヴフレダールで撃退された。団員は撤退が許されず、指揮官に前進しなければ銃で撃つと脅され、病院での治療費も自費のため、ウラジーミル・プーチン大統領に待遇改善を嘆願した[19]

東部・バフムート戦線

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2023年5月下旬、第132独立親衛自動車化狙撃旅団が東部ドネツィク州バフムートに配備された[20]

編制

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脚注

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  1. ^ a b The Donetsk Separatist Army Went To War In Ukraine With 20,000 Men. Statistically, Almost Every Single One Was Killed Or Wounded. フォーブス
  2. ^ Мотострелковые корпуса? Что представляют собой "народные милиции" Донбасса ラジオ・フリー・ヨーロッパ
  3. ^ Evocation.info”. Telegram. 2024年8月24日閲覧。
  4. ^ 51-й общевойсковой Донецкой армии присвоено почётное наименование «гвардейская»” [第51ドネツク連合軍に"親衛"の名誉称号を授与] (ロシア語). Президент России (2024年9月18日). 2024年9月19日閲覧。
  5. ^ a b 第51軍 ヴォロネジ州立大学公式サイト
  6. ^ a b 第51軍 The Luftwaffe, 1933-45
  7. ^ UAWire – Muzhenko: There are more than 30,000 Russian soldiers in the Donbas”. UAWire (2018年8月17日). 2021年11月25日閲覧。
  8. ^ a b ‘Sent there to be meat’ Why Russian draftees are suddenly publishing so many video pleas to Putin Meduza
  9. ^ a b Ukrainian Veterans Recall Pivotal Tank Battle In Volnovakha フォーブス
  10. ^ Russian Invasion Of Ukraine: The Battle Of Mariupol, Or A Ukrainian Stalingrad”. ワルシャワ研究所 (2022年3月15日). 2023年6月9日閲覧。
  11. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, June 1, 2023 戦争研究所
  12. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, October 24, 2023 戦争研究所
  13. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, October 28, 2023 戦争研究所
  14. ^ Russian death toll near Avdiivka amounts to almost 6,500 since Oct 10 ウクルインフォルム
  15. ^ “ロシア将官がまたも戦死、ドンバス地方で”. CNN. (2022年6月7日). https://www.cnn.co.jp/world/35188537.html 2022年6月8日閲覧。 
  16. ^ ウクライナ東部の親ロシア派、兵力の半分失う=英国防省 BBC
  17. ^ В состав ВС России вошли армейские корпуса ДНР и ЛНР RIAノーボスチ
  18. ^ Российские войска устроили ВСУ сюрприз под Угледаром ブズグリャート
  19. ^ ‘They threatened to shoot us if we didn’t advance’ — Russian soldiers deployed near Ukraine’s Vuhledar ask Putin for help ノーヴァヤ・ガゼータ
  20. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, May 26, 2023 戦争研究所

関連項目

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外部リンク

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