第35回主要国首脳会議
第35回主要国首脳会議(だい35かいしゅようこくしゅのうかいぎ、英語:35th G8 Summit)は、2009年にイタリアのアブルッツォ州で開催された主要国首脳会議。別称はラクイラ・サミット[1]。
第35回主要国首脳会議 ラクイラサミット | |
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開催国 | イタリア |
日程 | 2009年7月8日 - 2009年7月10日 |
会場 |
アブルッツォ州ラクイラ 財務警察幹部学校 |
参加者 |
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前回 | 第34回主要国首脳会議 |
次回 | 第36回主要国首脳会議 |
特徴
編集開催地
編集当初、サミットの開催地にはサルデーニャ州ラ・マッダレーナが選ばれており、現地では準備が急ピッチで進んでいた。しかし、閣僚評議会議長のシルヴィオ・ベルルスコーニは、2009年4月になって突如ラクイラへの変更を表明した[2]。ラクイラは2009年のラクイラ地震により大きな被害を受けており、ベルルスコーニはサミットを被災地復興の足がかりにする考えを示した。また、開催地を変更することで、支出を2億2000万ユーロ削減できるとしている[2]。ただ、ラクイラでは余震が頻発していたことから、開催期間中に大規模な余震が発生した際には首脳らをローマに避難させ、避難先で議事を継続する計画が発表された。イタリアの防災当局は、マグニチュード4以上の余震が発生した場合に、首脳だけでなく全出席者を避難させると表明した[3]。
シンボル
編集サミットのロゴには長命と信頼を象徴する亀があしらわれており、開催予定地だったラ・マッダレーナの名がラクイラとともに併記されている[4]。
参加者
編集サミットには、主要8か国の首脳とともにファーストレディが随伴するのが慣例となっている。しかし、議長国イタリアの閣僚評議会議長ベルルスコーニは離婚手続き中だったため、夫人はラクイラに随伴しなかった[5]。そのため、議長国の首脳夫人が不在という異例の事態となった。ベルルスコーニは妻の代わりに雇用機会均等大臣のマーラ・カルファーニャをホステス役に抜擢し、ファーストレディらの被災地訪問時にアテンドとして参加させた。ところが、ベルルスコーニの一連の対応に不信感を抱いたフランスの大統領夫人カーラ・ブルーニは、カルファーニャが主導する被災地訪問には参加せず、別途一人で被災地を慰問した。そのため、イタリアのマスコミにより、カーラの行動は無作法であるとの批判がなされた[6]。なお、カーラは前年のサミットも自身のCDアルバム発売を理由に欠席しており、後日、議長を務めた内閣総理大臣福田康夫と夫人の貴代子に宛てた詫び状を発送している[7]。
関連会合
編集出席者
編集脚注
編集- ^ ラクイラ・サミット閉幕 途上国の食糧安保対策に200億ドル 日本経済新聞 2009/07/10
- ^ a b 「サミット開催地、被災地に変更へ――イタリア」『サミット開催地、被災地に変更へ イタリア | 日テレNEWS24』日本テレビ放送網、2009年4月24日。
- ^ 時事「大型地震あれば全員避難=被災地でのサミット開催で-伊」『時事ドットコム:大型地震あれば全員避難=被災地でのサミット開催で-伊』時事通信社、2009年7月7日。
- ^ "Il nuovo logo del G8", G8 Summit 2009 - sito ufficiale - Il logo, Ufficio stampa e del portavoce, Ufficio Sherpa, Dipartimento della Protezione Civile, Presidenza del Consiglio dei Ministri and Ufficio stampa, Ministero degli Affari Esteri.
- ^ 共同「伊首相夫人、サミット出席せず――離婚手続きで」『NIKKEI NET(日経ネット):欧州 ニュース -EUや欧州関連のニュースを速報』日本経済新聞社、2009年7月6日。
- ^ AFP「カーラ夫人は『不作法』、G8公式行事すっぽかしに伊新聞激怒」『カーラ夫人は「不作法」、G8公式行事すっぽかしに伊新聞激怒 写真6枚 国際ニュース : AFPBB News』クリエイティヴ・リンク、2009年7月11日。
- ^ 共同「サミット欠席で『わび状』――カーラさん、福田氏夫人に」『サミット欠席で「わび状」 カーラさん、福田氏夫人に - MSN産経ニュース』産経デジタル、2008年7月18日。
関連項目
編集外部リンク
編集公式サイト
編集- Official 35th G8 website: La Maddalena summit, 2009;