第23太陽周期
第23太陽周期(だい23たいようしゅうき、Solar cycle 23)は、1755年に太陽黒点の記録が始まって以来、23回目の太陽活動周期である[1][2]。1996年5月から2008年12月まで12.6年間続いた。この周期中の黒点の最大数は、120.8個(2000年3月)、最小数は1.7個であった[3]。周期中、黒点が1つも見られなかったのは、805日間であった[4][5][6]。
第23太陽周期 | |
---|---|
2003年の太陽黒点 | |
黒点 | |
発生 | 1996年5月 |
収束 | 2008年12月 |
期間(年) | 11.7 |
最多 | 120.8 |
最多発生日 | 2000年3月 |
最少 | 1.7 |
無発生日数 | 821 |
周期年表 | |
前周期 | 第22太陽周期 (1986-1996) |
次周期 | 第24太陽周期 (2008-) |
第23太陽周期で最初の大規模なオーロラは、2000年4月6日で、明るい赤色のオーロラがフロリダ州やヨーロッパ南部でも見られた[7]。2000年7月14日、X5.7の太陽フレアによりコロナ質量放出が起こり、翌日にG5レベルの激しい磁気嵐を引き起こした。Bastille Day eventとして知られるこの磁気嵐はGPSシステムやいくつかの電力会社に損害を与えた。オーロラは、南方ではテキサス州まで見えた[8]。また別の大規模なオーロラは、2001年4月1日に観測された。南方では、メキシコやヨーロッパ南部でも見られた。翌日には、X20級の非常に大きい太陽フレアが発生したが、爆風は地球の方向には来なかった。このフレアは、これまで記録された中で2番目に強力なものだった。
2003年10月末、一連の大きな太陽フレアが発生した。X17.2級のフレアは10月28日に放出され、フロリダ州やテキサス州でもオーロラが見え、翌日から2日間はG5レベルの磁気嵐が地球を襲った[9]。その数日後の11月4日、これまで機械測定された中で最も大きな太陽フレアが発生した。当初はX28とされたが、後にX45級と訂正された[10][11]。このフレアは地球の方向を向いていなかったため、高高度でのオーロラが出ただけだった。10月28日から11月4日にかけて発生した一連の出来事は、Halloween solar stormsとして知られる。他に非常に大きな太陽フレアが2005年9月7日(X17)、2001年4月15日(X14.4)、2003年10月29日(X10)に発生し、中高度でオーロラが見られた。
この周期中の大きな太陽フレアの一覧は、spaceweather.comのサイトで見ることができる[12]。
関連項目
編集出典
編集- ^ Kane, R.P. (2002). "Some Implications Using the Group Sunspot Number Reconstruction". Solar Physics 205(2), 383-401.
- ^ “The Sun: Did You Say the Sun Has Spots?”. Space Today Online. 12 August 2010閲覧。
- ^ “SIDC Monthly Smoothed Sunspot Number”. 2015年5月4日閲覧。
- ^ “Spotless Days”. 2015年5月4日閲覧。
- ^ “What's Wrong with the Sun? (Nothing) more information: Spotless Days”. 2015年5月4日閲覧。
- ^ “Solaemon's Spotless Days Page”. 2015年5月4日閲覧。
- ^ “Brushfires in the Sky”. nasa.gov (25 April 2000). 18 November 2010閲覧。
- ^ “A Solar Radiation Storm”. nasa.gov (14 July 2000). 18 November 2010閲覧。
- ^ “Hotshot”. nasa.gov. 18 November 2010閲覧。
- ^ “Hotshot”. nasa.gov. 18 November 2010閲覧。
- ^ “Biggest ever solar flare was even bigger than thought”. spaceref.com (15 March 2004). 18 November 2010閲覧。
- ^ “The Most Powerful Solar Flares Ever Recorded”. spaceweather.com. 18 November 2010閲覧。