第110独立機械化旅団 (ウクライナ陸軍)

第110独立機械化旅団(だい110どくりつきかいかりょだん、ウクライナ語: 110-та окрема механізована бригада)は、ウクライナ陸軍旅団予備軍団隷下。

第110独立機械化旅団
創設 2022年3月8日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ陸軍
部隊編制単位 旅団
兵科 機械化歩兵
兵種/任務/特性 機甲戦
人員 2,000人[1]
愛称 マルコ・ベズルチコ
上級単位 予備軍団
主な戦歴 ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 ミコラ・チュマク大佐
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概要

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ロシアのウクライナ侵攻

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2022年3月8日、ロシアのウクライナ侵攻の影響に伴い、予備軍団予備役)の機械化部隊として創設された[2]

東部・アウディーイウカ戦線

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2022年3月、東部ドネツィク州ポクロウシク地区に配備され、第56独立自動車化歩兵旅団の援軍でアウディーイウカ北を防御した。12月には第56旅団がローテーションで後方に移動し、独立大統領旅団隷下の第2機械化大隊、アウディーイウカ南を防御する第53独立機械化旅団と共にアウディーイウカ守備隊の主力部隊となった[3][4]

2022年8月24日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、名誉称号「マルコ・ベズルチコ」を授与された[5]

2023年10月、ロシア軍が兵力4万人で攻勢を開始したため、アウディーイウカ市内に再配置され、救援の第47独立機械化旅団がアウディーイウカ北に配置された[1]

2023年12月6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[6]

2024年2月、ロシア軍は大損害を出しながらも人海戦術で攻勢を4か月間続け、弾薬不足と市街戦に悩まされた第110旅団も大損害を受けて増援の第3独立強襲旅団と交代で一部部隊が後方に移動したが、同月に2年近くローテーション無しで防御したアウディーイウカが陥落した[7][8][1]

2024年4月、ウクライナ軍の機械化旅団では通常1個戦車大隊が編成されているが、第110旅団には未編成だったため再編時に戦車大隊が新編された[9]

2024年5月、激戦地の東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再配置され、アウディーイウカ西に展開した[10]

編制

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  •   旅団司令部
  •   第1機械化大隊
  •   第2機械化大隊
  •   第3機械化大隊
  •   戦車大隊
  •   第12独立小銃大隊
  •   旅団砲兵群
    • 本部中隊
    • 第1自走砲大隊
    • 第2自走砲大隊
    • ロケット砲大隊
    • 対戦車砲大隊
  •   防空大隊
  •   工兵大隊
  •   整備大隊
  •   兵站大隊
  •   偵察中隊
  •   狙撃中隊
  •   電子戦中隊
  •   通信中隊
  •   レーダー中隊
  •   NBC防護中隊
  •   衛生中隊

ギャラリー

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出典

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外部リンク

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