笠井 幹夫(かさい みきお)は、日本の声楽家テノールカウンターテノール[1])、オペラ歌手。IMT伊勢音楽劇場主宰[2]

笠井 幹夫
生誕 (1945-07-26) 1945年7月26日
出身地 日本の旗 日本 三重県 伊勢市
学歴 慶應義塾大学
東京芸術大学
ジャンル クラシック音楽
職業 声楽家(テノールカウンターテノール)
オペラ歌手
事務所 二期会
共同作業者 IMT伊勢音楽劇場

経歴

編集

三重県伊勢市出身。三重県立伊勢高等学校卒業。1968年(昭和43年)慶應義塾大学商学部卒業。大学在学中は慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団に所属。同大学院商学研究科中退。東京芸術大学声楽科卒業、同大学院独唱科修了。声楽を畑中良輔アントン・デルモータ、ワルター・モーア、発声法疋田生次郎、アンドレア・バランドーニ、木下武久、指揮法伊藤栄一の各氏に師事[2]

1974年(昭和49年)東京室内歌劇場公演ブリテン作曲『小さな煙突掃除』のマックス役でデビュー。1978年(昭和53年)シューベルト『美しき水車小屋の娘』で第1回リサイタル(ピアノ伴奏野平一郎)。 その後、モーツァルト魔笛』タミーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、ニコライウインザーの陽気な女房達』フェントン、レオンカバッロ道化師』ペッペ、ウェーバーオベロン』タイトルロール、ブリテン『真夏の夜の夢』ライサンダー、オッフェンバック天国と地獄』オルフェウス、ヨハン・シュトラウス2世こうもり』アルフレード、アイゼンシュタイン他、数々のオペラオペレッタ、コンサートに出演し、高い評価を得る。1996年(平成8年)『美しき水車小屋の娘』でリサイタル(ピアノ伴奏:小林道夫)。1999年(平成11年)イタリアのフラスキーニ歌劇場、ラウロ・ロッシ歌劇場で、團伊玖磨『夕鶴』与ひょうを演じ、絶賛された。2003年(平成15年)ビゼーカルメン』ドン・ホセを演じ、新聞、音楽雑誌で高く評価される。また、ヘンデルメサイア』、モーツァルトレクィエム』『戴冠ミサ』、ロッシーニ『小荘厳ミサ英語版』等の宗教曲や、ベートーヴェン第九』のソリストとしても活躍。さらに近年は、2013年(平成25年)10月に伊勢市民オペレッタ『こうもり』の音楽監督[3]を務めたほか、2021年(令和3年)12月に伊勢市民オペラ『ヘンゼルとグレーテル』の音楽監督、その他オペラの指揮や演出、プロデュースを手がけるなど、その活動は多岐に亘っている[2]

元神戸オペラ協会会員[4]。現在、日本演奏連盟、青の会、東京二期会各会員。1999年(平成11年)「伊勢志摩にもっと音楽文化を!」を合い言葉にIMT伊勢音楽劇場を主宰。

受賞歴

編集
  • 2004年度(平成16年度)三重県文化奨励賞[5]
  • 2007年度(平成19年度)三銀ふるさと三重文化賞[2]

脚注・出典

編集
  1. ^ 二期会アーティスト検索”. 株式会社二期会21. 2020年2月10日閲覧。
  2. ^ a b c d 笠井幹夫 テノール/主宰”. IMT伊勢音楽劇場. 2020年2月10日閲覧。
  3. ^ 伊勢市民オペレッタ「こうもり」”. 伊勢市民オペレッタ「こうもり」実行委員会. 2020年2月10日閲覧。
  4. ^ 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団第119回(1994年)定期演奏会パンフレット
  5. ^ 三重県文化賞歴代受賞者(第1回~第15回)”. 三重県. 2020年2月10日閲覧。

外部リンク

編集