立川小春志
立川 小春志(たてかわ こしゅんじ、1982年10月7日 - )は、日本の落語家。立川談春の弟子であり、落語立川流初の女流真打[1][2]。出囃子は「二人椀久」[1][3]。本名:廣瀬 麻美。
丸に左三蓋松は、立川流の定紋である。 | |
本名 | 廣瀬 麻美 (ひろせ まみ) |
---|---|
生年月日 | 1982年10月7日(42歳) |
出身地 | 日本・東京都港区 |
師匠 | 立川談春 |
名跡 | 1. 立川こはる(2006年 - 2023年) 2. 立川小春志(2023年 - ) |
出囃子 | 二人椀久 |
活動期間 | 2006年 - |
活動内容 | 落語家 |
公式サイト | こはる改メ 立川小春志公式ホームページ |
来歴
編集東京都港区出身[1]だが、両親はともに関西出身。妹がいる[4]。
港区立青南小学校、青山学院中等部・高等部卒業。高校の同級生に鈴木敦(鈴本演芸場七代目席亭)・田淵裕章(フジテレビアナウンサー)がいる[5]。
東京農工大学農学部に入学[6]。落語研究会に所属、落研の先輩に柳家小八がいる。東京農工大学大学院に進み「粘菅目昆虫の細胞培養」を研究するが1年で中退[7][8]。
2006年3月、立川談春に入門[1]、前座名「こはる」。大学2年の時、談春の「髪結新三」や「らくだ」を観て衝撃を受けたのが、談春に入門したきっかけである[7]。 中性的な容姿と声から、笑点特大号の若手大喜利などでは男に間違われることをネタにしていた他、大師匠の談志からも入門から1年経過するまで男性だと思われていた[9]。
2020年の一年間は真打昇進を前提とした「修業期間」とし、一部の活動を除き、談春の付き人活動に専念していた。そのため、同年1月より落語会への出演・web更新などを原則控えていたが、2021年1月6日紀伊国屋ホールの立川談春の会「春談春」から正式に活動を再開した[10]。
演芸写真家の橘蓮二が、「令和5年5月5日、新たなるステージへ/立川こはる」というタイトルで、「こはるさんの落語は感情に響く音楽性を感じる。」等というエッセイを、ぴあステージに記述している[11]。
2023年(令和5年)5月5日より真打に昇進し、立川 小春志(こしゅんじ)に改名[8][注 1]。7月30日、明治記念館で真打昇進披露宴を開催。受付・司会・余興などは女性で統一、本人は黒紋付姿から白無垢姿にお色直し後一人で登場、会場を沸かせた[13]。
2023年10月28日~11月1日まで5日間「こはる 改メ 立川小春志 真打昇進披露興行」を有楽町朝日ホールで昼夜全10公演開催。
日時 | ゲスト |
---|---|
10月28日 昼 | 柳家三三 |
10月28日 夜 | 柳亭市馬 |
10月29日 昼 | 柳家喬太郎 |
10月29日 夜 | さだまさし |
10月30日 昼 | 立川志の輔 |
10月30日 夜 | 春風亭一之輔 |
10月31日 昼 | 立川志らく |
10月31日 夜 | 桂宮治 |
11月1日 昼 | 笑福亭鶴瓶 |
11月1日 夜 | 春風亭昇太 |
芸歴
編集活動
編集出演
編集バラエティ
編集- 笑点特大号(BS日テレ) - 若手大喜利レギュラー
- ホウドウキョク土曜のちよ箱 - 2015年10月10日放送
- 桂雀々の大判小判がじゃくじゃく(BS12お宝噺) - 2015年1月~6月(アシスタント)
- まる得マガジンまる得マガジン 落語でつかむ話し方の極意 (NHK) - 2017年5月15日 -
- セブンルール (関西テレビ)- 2019年7月23日
ラジオ
編集- 笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ(ニッポン放送、2023年12月31日)
テレビアニメ
編集- 昭和元禄落語心中 (2016年1月)- 初太郎(幼少)役
- 昭和元禄落語心中 -助六再び篇- 2017年1月
ナレーション
編集イベント
編集- 週プレ酒場ならではの女流落語会(2017年、歌舞伎町・週プレ酒場)[9]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g “プロフィール(公式サイト)”. 2015年12月29日閲覧。
- ^ “立川こはる(キラエンタテイメント)”. 2015年12月29日閲覧。
- ^ Marsのブログ. “こはるパラダイス on のげシャーレ”. yahooブログ. 2018年7月1日閲覧。 “「不思議なポケット」は、立川談大(2010年11月死去)が使っていた出囃子である。”
- ^ 井上健司『東京かわら版 2023年5月号』東京かわら版、2023年4月28日、21-24頁。ISBN 9784910085333。
- ^ 上野鈴本演芸場 鈴木敦(@suzumoto_waka) (2023年5月5日). “令和5年5月5日 高校の同級生が真打に”. Instagram. 2023年5月6日閲覧。
- ^ “立川こはる(かぐらざか・あかぎ寄席、archive.is)”. 2015年12月29日閲覧。
- ^ a b “「〇〇があれば、細かいルールを気にしない勇気があっていい」女流落語家・立川こはる”. リクナビNextジャーナル (2016年4月20日). 2019年5月22日閲覧。
- ^ a b c 「立川こはる、令和5年5月5日に真打ち昇進「魔法をかけられる人になりたい」立川流初の女性真打ち」『スポーツ報知』2022年11月21日。2022年11月22日閲覧。
- ^ a b “評判の女流落語家3名が週プレ酒場に! 談志に男と間違われ、元アイドル候補生、ピンク落語…三者三様の個性がキラリ☆”. 週プレNEWS (2017年8月8日). 2017年10月25日閲覧。
- ^ “立川談春、『春談春」で昇進を控えた桂宮治、春風亭正太郎に粋なエール 弟子のこはるには…”. スポーツ報知 (2021年1月7日). 2021年1月7日閲覧。 “談春は「1年私の弟子を休ませました(略)。こはるはマクラで「今年から活動再開でございます。とにかく頑張りますので、今年こそ真打ち目指して頑張ります」”
- ^ “ぴあ橘蓮二のごひいき願います!「令和5年5月5日、新たなるステージへ/立川こはる」”. ぴあ. 2023年10月6日閲覧。
- ^ 立川こはる(@koharunokai) (2022年11月21日). “遅くなりましたが、本日、家元の命日に真打昇進発表と相成りました事をご報告、御礼申し上げます。”. twitter. 2022年11月25日閲覧。
- ^ 園部晃三 (2023年8月1日). “立川流は「落語界のビッグモーター」…!? 立川小春志の真打昇進披露宴で会場が沸いた、立川談春師匠「さすがの一言」”. 現代ビジネス. 講談社. 2023年8月3日閲覧。
- ^ “輝美男五”. 2020年10月11日閲覧。
- ^ 杉山元康『月刊秘伝 2023年9月号』株式会社BABジャパン、2023年8月12日、8-12頁。
- ^ “立川小春志氏が東京農工大学広報大使に就任”. 東京農工大学 (2023年9月7日). 2023年9月25日閲覧。
外部リンク
編集- こはる改メ 立川小春志公式ホームページ
- こはる改メ立川小春志 (@koharunokai) - X(旧Twitter)
- こはる改メ立川小春志 (@koharunokai) - Instagram
- 立川こはる (koharunokai) - note
- 昭和57年会 (s57members) - note
- インタビュー・立川こはる - Bimajin 萩庭桂太「your eyes only」