窪田般彌
フランス文学者で詩人
(窪田般弥から転送)
窪田 般彌(くぼた はんや、1926年1月6日 - 2003年1月22日)は、日本のフランス文学者・詩人・翻訳家。早稲田大学名誉教授。
略歴
編集早稲田大学フランス文学科卒。早稲田大学教授を務めた。 カサノヴァの「回顧録」、伝記ほか、アポリネール、象徴主義詩などの訳書多数。 またフランス文学、フランス史他、近代日本の象徴詩人関連についても著作多数。同じくフランス文学者の窪田啓作は兄。
著書
編集- 『詩集 影の猟人』(緑地社) 1958
- 『日本の象徴詩人』(紀伊國屋新書) 1963、紀伊國屋書店 1979、新装版1994
- 『詩篇二十九 1956 - 1964』(思潮社) 1965
- 『孤独な色事師 - ジャコモ・カザノヴァ』(薔薇十字社) 1972
- 『幻想の海辺』(河出書房新社) 1972
- 『観る耳・聴く眼』(昭森社) 1975
- 『窪田般彌詩集』(思潮社・現代詩文庫) 1975
- 『ミラボー橋の下をセーヌが流れ - フランス詩への招待』(白水社) 1975
- 『詩人泡鳴 近代文学逍遙』(コーベブックス、南柯叢書) 1976
- 『詩と象徴 日本の近代詩人たち』(白水社、白水叢書) 1977
- 『ロココと世紀末』(青土社) 1978
- 『詩集 圓環話法』(思潮社) 1979
- 『フランス文学夜話』(青土社) 1981
- 『随筆集 夜の牡蠣』(小沢書店) 1983
- 『カザノヴァ - ロココの世紀』(河出書房新社) 1983、ちくま文庫 1993
- 『詩集 西方の短歌』(思潮社) 1984
- 『物語マリー・アントワネット』(白水社) 1985、白水Uブックス 1991
- 『ギボシと紫陽花 随筆集』(六興出版) 1986
- 『ヴェルサイユの苑 ルイ十五世をめぐる女たち』(白水社) 1988
- 『皇妃ウージェニー 第二帝政の栄光と没落』(白水社) 1991、白水Uブックス 2005
- 『幻影のフランス ロココから二十世紀へ』(小沢書店) 1993
- 『女装の剣士 シュヴァリエ・デオンの生涯』(白水社) 1995
- 『一切合財みな煙』(河出書房新社) 2002
- 『詩集 老梅に寄せて』(書肆山田) 2002
翻訳
編集- 『グレアム・グリーン』(ヴィクトル・ド・パンジュ、窪田啓作共訳、河出新書) 1956
- 『モンパルナスの灯』(M・G・ミシェル、山崎剛太郎共訳、角川書店) 1958
- 『ルネ・シャール詩集』(ルネ・シャール、ユリイカ) 1958
- 『肉体の悪魔』(ラディゲ、東西五月社、フランス文学全集) 1960、潮文庫 1973
- 『楽しみと日々』(マルセル・プルースト、角川文庫) 1961、薔薇十字社 1972、出帆社 1975、福武文庫 1986
- 『画家と音楽家たちの肖像』(プルースト、コーベブックス、南柯叢書) 1974。抜粋版
- 『幻想の美学』(ルイ・ヴァックス、白水社、文庫クセジュ) 1961
- 『にんじん』(ジュール・ルナール、角川文庫) 1962、改版1992
- 『愛、愛よりも豊かなるもの』(ジャック・シャルドンヌ、平凡社、世界教養全集) 1963
- 『フランス現代詩19人集』(思潮社) 1965、新版1969
- 『ゴーガンの生涯』(アンリ・ペリュショ、紀伊國屋書店) 1965
- 『白き処女地』(ルイ・エモン、偕成社、ジュニア版世界文学名作選) 1966
- 『友情論』(アベル・ボナール、社会思想社、現代教養文庫) 1966
- 『生きている過去』(アンリ・ド・レニエ、桃源社、世界異端の文学) 1966、岩波文庫 1989
- 『カザノヴァ回想録』全6巻(古沢岩美挿画、河出書房新社) 1968 - 69
- 『地底旅行』(ジュール・ヴェルヌ、創元推理文庫) 1968、改版1992
- 『ラ・フォンテーヌ寓話』(ラ・フォンテーヌ、社会思想社) 1969、現代教養文庫 1987、沖積舎 2006
- 『象徴主義 - マラルメからシュールレアリスムまで』(アルベール=マリ・シュミット、清水茂共訳、白水社、文庫クセジュ) 1969
- 『オクス博士の幻想』(ジュール・ヴェルヌ、創元推理文庫) 1970
- 『ユビュ王』(アルフレッド・ジャリ、白水社、現代世界演劇) 1970
- 『ヴェルレーヌの詩』(ポール・ヴェルレーヌ、社会思想社、現代教養文庫)1970
- 『フランス詩法』(ピエール・ギロー、白水社、文庫クセジュ) 1971
- 『危険な関係』上・下(ラクロ、新庄嘉章共訳、新潮文庫) 1972、新版1988
- 『ボードレール』(クレマン・ボルガル、青土社) 1973
- 『劇画の歴史』(ジェラール・ブランシャール、河出書房新社) 1974
- 『フランス現代詩 26人集』(思潮社) 1976、改訂版『フランス現代詩 29人集』(思潮社) 1984
- 『自由か愛か!』(ロベール・デスノス、白水社) 1976
- 『ヴェネチア風物誌』(アンリ・ド・レニエ、出帆社) 1976、沖積舎 2005
- 『三つの顔』(カトリーヌ・アルレー、創元推理文庫) 1980
- 『野性の女よ、さようなら』(アンリ・クーロンジュ、安藤俊次共訳、読売新聞社) 1983
- 『死都ブリュージュ』(ローデンバック、岩波文庫) 1988
- 『ドン・キホーテ物語』(セルバンテス、G・ドレ挿画、社会思想社、現代教養文庫) 1990、沖積舎 2007
- 『死の辞典』(ロベール・サバチエ、堀田郷弘共訳、読売新聞社) 1991
- 『やさしいパリ』(パトリック・モディアノ、リブロポート) 1991
- 『象徴派世代』(ピエール=ルイ・マチユ、リブロポート) 1995
- 『ファロスの神話』(アラン・ダニエルー、小林正巳共訳、青土社) 1996
アポリネール
編集- 『ヒルデスハイムの薔薇』(アポリネール、角川文庫) 1961
- 『異端教祖株式会社』(アポリネール、晶文社) 1972、白水Uブックス 1989
- 『虐殺された詩人』(アポリネール、白水社) 1975
- 『腐ってゆく魔術師』(アポリネール、青銅社) 1978
- 『アポリネール詩集』(アポリネール、ほるぷ出版) 1982
- 『若きドン・ジュアンの手柄ばなし』(アポリネール、「全集3」青土社) 1979、河出文庫 1997
- 『アポリネール傑作短篇集』(アポリネール、福武文庫) 1987
- 『アポリネール動物詩集』(アポリネール、山本容子絵、評論社、児童図書館・絵本の部屋) 1991
- 『詩の朗読会 フランス編』(アポリネール他、河出文庫) 2003
編著・編訳
編集脚注
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