稲城市歌

東京都稲城市の市歌

稲城市歌」(いなぎしか)は、日本東京都稲城市2021年令和3年)11月1日に制定した市歌である[1]。同年の市制施行50周年記念事業の一環として制定された[2]

稲城市歌

市歌の対象
稲城市

作詞 朝倉修
作曲 髙橋有紀
採用時期 2021年11月1日
言語 日本語
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解説

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1971年昭和46年)11月1日に市制施行した稲城市では、市内に在住していた実業家(関東文化開発グループ元社長)の森川幸吉が自ら作詞して市にシングル盤を寄贈した新民謡の「稲城梨唄」「稲城繁盛節」が市に関連する楽曲として存在し、A面収録の「稲城梨唄」の歌碑が稲城市役所近くに建てられている[3]。また、2009年平成17年)には歌手シルヴィアが生前最後にリリースした遺作としても知られる「愛の街 稲城」が市のイメージソングに採用されている[4]

同じ東京都多摩地域2018年(平成30年)に市歌を制定した小金井市の調査に対し、稲城市では上記の各楽曲につき「市歌ではなく他の位置付けの曲目がある」と回答していたが[5]、それから2年後の2020年(令和2年)に、翌2021年(令和3年)の市制50周年記念事業として正式に市歌を制定する方針を表明した。

作詞作曲はいずれも日本全国からの公募によるもので、まず歌詞を2020年(令和2年)4月から6月にかけて募集し、45作品の中から札幌市在住の応募者の作品を選定[1]。そしてこの歌詞に合わせ、同年9月1日から10月30日にかけて楽曲を募集し、169作品の中から稲城市矢野口在住の応募者の作品が選定された[1]。市による制定告示は2021年11月1日付で行われ、同年11月6日に開催された市制施行50周年記念式典で初演奏が行われた。

活用例

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2023年(令和5年)3月1日から、防災行政無線の午後5時の時報に「稲城市歌」を採用した[6]。さらに同年9月1日から、防災行政無線の「稲城市歌」の音源を、稲城市ゆかりの音楽家集団「iMUSICA(アイムジカ)」の演奏へ変更した[7]

その他の活用例として、「稲城市歌」のCDを制作して稲城市立図書館全館で貸出を行う[1]、市役所の電話保留音を「稲城市歌」に変更する[1]などして、市民への浸透を図っている。

脚注

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  1. ^ a b c d e 稲城市制施行50周年記念 稲城市歌の制定”. 稲城市. 稲城市役所 (2024年12月24日). 2025年2月6日閲覧。
  2. ^ 稲城市制施行50周年記念事業 概要”. 稲城市. 稲城市役所 (2024年12月16日). 2025年2月6日閲覧。
  3. ^ “町名・地名 名所旧跡”物語(155) 「稲城市」を記念して作られたうた「稲城梨唄」の碑”. 『ふれあい』201号. 日野法人会 (2022年11月15日). 2023年3月4日閲覧。
  4. ^ 稲城市教育委員会 (2010年6月22日). “平成22年第6回稲城市教育委員会定例会”. 稲城市. 2023年3月4日閲覧。
  5. ^ 小金井市市歌選定委員会 (2018年2月5日). “多摩地域市歌調査一覧”. 小金井市. 2023年3月4日閲覧。
  6. ^ 防災行政無線の放送メロディを「稲城市歌」に変更します”. 稲城市. 稲城市役所 (2023年2月1日). 2023年3月4日閲覧。
  7. ^ 防災行政無線で放送中の「稲城市歌」の音源が変わりました!”. 稲城市. 稲城市役所 (2024年12月16日). 2025年2月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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