稲垣誠一

日本の経済学者

稲垣 誠一(いながき せいいち)は日本の経済学者国際医療福祉大学総合教育センター教授。専門は経済統計学, 経済政策, 財政・金融論。

名古屋大学理学部卒業後、名古屋大学大学院理学研究科を経て、東京国際大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)(東京国際大学)。

日本社会のダイナミック・マイクロシミュレーションモデル(INAHSIM)を開発し、家族構造変化、所得分布、貧困率などの将来推計を実施している。

略歴

編集
  • 1980年4月 厚生省入省
  • 1983年4月 環境庁企画調整局環境保健部 主査
  • 1986年4月 International Labor Office, Social Security Department
  • 1988年4月 厚生省大臣官房統計情報部 課長補佐、中央薬事審議会 幹事
  • 1990年7月 厚生省大臣官房政策課 課長補佐
  • 1991年7月 厚生省年金局 課長補佐
  • 1996年7月 厚生省年金局 基金数理室長
  • 1999年8月 農業者年金基金 数理役
  • 2000年8月 United Nations Statistical Institute for Asia and the Pacific, Lecturer
  • 2002年8月 農業者年金基金 数理・情報技術役
  • 2005年3月 東京国際大学経済学博士 論文の題は「マイクロ・シミュレーションモデル(INAHSIM)による社会・人口構造の将来推計 : 社会保障制度の将来像を描くための基礎的研究(Projections of socio-demographic population structure of Japan using a dynamic microsimulation model (INAHSIM))」[1]
  • 2007年8月 年金シニアプラン総合研究機構 研究主幹
  • 2009年1月 同 審議役
  • 2009年8月 一橋大学経済研究所世代間研究機構 教授(~2013年3月、産学官連携融合事業(厚生労働省))
  • 2006年12月 関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構 研究員
  • 2007年4月 東京国際大学大学院経済学研究科 非常勤講師
  • 2012年1月 国連職員年金基金アクチュアリー委員会 委員
  • 2013年4月 株式会社シーエーシー特別常勤顧問、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科客員教授、一橋大学経済研究所非常勤研究員
  • 2015年4月 株式会社シーエーシー専門顧問
  • 2015年9月 東北大学大学院理学研究科 非常勤講師
  • 2016年2月 お茶の水女子大学理学部 非常勤講師
  • 2016年4月 国際医療福祉大学総合教育センター総合教育部教授
  • 2018年4月 一橋大学経済研究所客員研究員[2]
  • 2019年4月 一橋大学経済研究所非常勤研究員[3]

著書

編集
  • 『日本の将来社会・人口構造分析:マイクロ・シミュレーションモデル(INAHSIM)による推計』日本統計協会, 2007

論文

編集
  • 「国民年金保険料納付行動と年金額通知効果」『行動経済学』, 近刊.
  • 「『くらしと仕事に関する調査: 2011年インターネット調査』の概要と調査客体の特徴等について」一橋大学経済研究所世代間問題研究機構ディスカッションペーパー551号, 2012年4月.
  • 「ダイナミック・マイクロシミュレーションモデルによる年金制度改革の貧困リスク改善効果分析―年金制度改正に関する政府案の評価と新しい改革案の提案―」一橋大学経済研究所世代間問題研究機構ディスカッションペーパー550号, 2012年4月.
  • 「1950年代生まれの所得格差と就業行動―ねんきん定期便の加入履歴等に関するインターネット調査の概要と分析―」『日本統計学会誌』第41巻第2号, 2012年3月, pp.285-317.
  • The Japanese Longitudinal Survey on Employment and Fertility (LOSEF): Essential Features of the 2011 Internet Version and a Guide to Its Users,” PIE/CIS Discussion Paper No.546, Institute of Economic Research, Hitotsubashi University, March 2012.
  • 「国民年金保険料における未納・免除・猶予・追納の分析」『三田学会雑誌』104巻第4号, 2012年1月, pp.63-79.
  • 「2030年の高齢者像と年金制度改革?マイクロ・シミュレーションモデルによる分析?」国立社会保障・人口問題研究所編『社会保障の計量モデル分析?これからの年金・医療・介護』東京大学出版会, 2010年4月, pp.279-302.
  • 「後期高齢者の家族・世帯・所得の将来推計」『平成18年度社会保障総合モデル研究事業報告書』所内研究報告第20号, 国立社会保障・人口問題研究所, 2007, pp.127-136.

外部リンク

編集

脚注

編集
  1. ^ 博士論文書誌データベース
  2. ^ [1]
  3. ^ 特任教員/客員教員/客員研究員/非常勤研究員平成31(2019)年度-一橋大学経済研究所