秋元伸介
秋元 伸介(あきもと のぶゆき[1]、1967年あるいは1968年 - )は、日本のプロデューサー、実業家。
同氏が代表取締役を務める株式会社Y&N Brothersについても、本項で記述する。
人物
編集マネジメント会社Y&N Brothersの代表取締役社長であり[3]、同社が出資するSeed & Flowerの職務執行者として、日向坂46、櫻坂46の経営に参画するほか、48グループや坂道シリーズ関連の映画のプロデューサーを務めている。また、Y&N Brothersが提携する様々な企業を通じて、幅広いプロジェクトに関与している。
サイゾーウーマンは「AKB広報責任者」[4]、LITERAは、「主に週刊誌やスポーツ紙を担当」し、「AKBグループのスキャンダル対策を率先しておこなってきた人物」と説明している[5][注釈 1]。
MMSマーケティング取締役[6]、エンタメバンク代表取締役[7]、InterFM取締役[8]、株式会社YOAKE entertainment取締役[9]。
作品
編集映画
編集- DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(2012年1月27日) - 製作[10]
- 劇場版 私立バカレア高校(2012年10月13日) - 製作[10]
- DOCUMENTARY of AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?(2013年2月1日) - 製作[10]
- 劇場版 BAD BOYS J -最後に守るもの-(2013年11月9日) - 製作[10]
- DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?(2014年7月4日) - 製作[10]
- アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48(2015年2月27日) - 製作[10]
- 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46(2015年7月10日) - 製作[10]
- 道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48(2016年1月29日) - 製作[10]
- 尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48(2016年1月29日) - 製作[10]
- 存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48(2016年7月8日) - 製作[10]
- あさひなぐ(2017年9月22日) - 製作[10]
- ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜(2017年11月3日) - 製作[10]
- ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年6月28日) - 製作[10]
- いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年7月5日) - 製作[10]
- ぐらんぶる(2020年8月7日) - 製作[10]
- 僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年9月4日) - 製作[10]
- 映像研には手を出すな!(2020年9月25日) - 製作[10]
- あなたの番です 劇場版(2021年12月10日) - 製作[10]
- ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年10月25日) - 製作[10]
テレビ番組
編集- 吉本坂46が売れるまでの全記録(2018年4月4日 - 2020年9月30日) - スーパーバイザー
- 22/7 計算中(2018年7月7日 - 2024年3月30日) - スーパーバイザー
- 映像研には手を出すな!(実写ドラマ)(2020年4月6日 - 2020年5月11日) - 製作
- 22/7 検算中(2021年1月9日 - 2021年3月27日) - スーパーバイザー
- 日本統一 北海道編(2022年10月17日 - 2022年12月27日) - エグゼクティブ・プロデューサー
- 22/7 計算外(2024年4月20日) - スーパーバイザー
ネット配信
編集- 乃木坂、逃避行。(2024年7月5日) - エグゼクティブ・プロデューサー
実業家
編集秋元伸介個人としての活動を記述する。Y&N Brothers代表取締役としての活動は、後述。
KeyHolder
編集- 2018年6月18日、秋元伸介らを割当予定先とする新株予約権の募集が開示され[11]、同年7月24日に、発行価額の払込が完了した。発行価額は1株あたり1円で、秋元への割当数は5,570,300株、発行価額の払込総額は、5,570,300円だった[12]。
- 2020年3月2日、上述の経緯により割り当てられていた新株予約権(第2回新株予約権)の強制行使条項が発動し、予め定められた期間内(2028年7月23日まで)に、発動時の時価の約2倍という不利な条件(行使価額は1株当たり125円で5,570,300株。払込総額6億9,628万7,500円。なお、同年2月28日の終値は62円)でKeyHolderの新株を強制的に引き受けることとなった[13]。
ギグワークス
編集Y&N Brothers
編集種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役設置会社[15] |
本社所在地 |
日本 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-2-9[15] |
設立 | 2013年(平成25年)9月[15] |
事業内容 | アイドルグループの運営等 |
代表者 | 秋元伸介、石渡淑江[15] |
資本金 | 1000万円[15] |
関係する人物 | 渡邊哲人(監査役)[15] |
株式会社Y&N Brothers(英: Y&N Brothers Inc.)は、東京都千代田区麹町にある株式会社である[15]。
概要
編集作詞家の秋元康の実弟[16]、秋元伸介が代表を務めている[15][17]。
社名は、秋元康と秋元伸介の頭文字をとったものである[18]。
ソニー・ミュージックレーベルズと共同出資するSeed & Flowerの代表社員として、女性アイドルグループ日向坂46、櫻坂46の運営に参画し「日本のアイドル市場活性化をサポート」しているほか、後述のように、多数の企業と提携を結び、合弁会社を通じて多様なプロジェクトに関与し、「エンターテインメントのあらゆる領域で多角的に事業を展開」している[19]。
週刊新潮は、Y&N Brothersを「マネジメント会社」、FACTAは「芸能プロダクション」と表現している[20]。
沿革
編集- 2013年
-
- 9月 - 設立[15]。
- 2016年
-
- 2月 - Dog House合同会社が設立される。
- 8月 - Dog House合同会社の商号が、Seed & Flower合同会社に変更[注釈 2]。
- 2017年
-
- 4月20日 - エイベックスは、秋元康が新たにプロデュースする劇団の運営及び劇団員のマネジメント等を行うことを目的とした子会社、エイベックス・AY・ファクトリーを、Y&N Brothersと共同で設立。当該法人は現在、劇団4ドル50セントを運営している[21]。
- 7月18日 - ビーマップは、ジェイアール東日本企画、Y&N Brothersと共同で新会社「MMSマーケティング」を同月25日に設立することを発表[22]。
- 12月1日 - 英会話サービス『TORAIZ』を運営するトライオンは、SBメディアホールディングスとY&N Brothersを割当先とする第三者割当増資を実施。「今回新たに増資した資金を活用し、『TORAIZ』サービス向上と店舗展開の拡大を図ってまいります」とした[23]。
- 2018年
-
- 3月27日 - メタップスと共に、合弁会社「エンタメバンク」を設立。メタップスは、「新会社は、IT業界とエンターテインメント業界における各々の課題を相互に補完し、マスメディアとインターネットを横断した新たなエンターテインメントのビジネスモデルの創出を図る」としている[24]。
- 6月18日 - KeyHolderは、 秋元康、秋元伸介、赤塚善洋、Y&N Brothers、A.M.Entertainmentと共同で合弁会社FA Projectを設立することを決議。Y&N Brothersの出資比率は6%である[25]。同日、KeyHolderの連結子会社KeyStudioが、Y&N Brothersおよびallfuz(オルファス)と業務提携契約を締結することが開示された[26]。
- 10月22日 - 厚生労働省沖縄労働局を相手方とし、「第56回全国技能五輪大会及び第38回アビリンピック併催イベントでのハロートレーニングアンバサダーによる周知・広報のためのパフォーマンス実施」を内容とする契約を随意契約により受注(契約金額は、1,103,474円)[27]。AKB48チーム8が、ハロートレーニングアンバサダーに任命されたことが厚生労働省より公表され[28]、技能五輪およびアビリンピックの応援に駆けつけることが、チーム8公式ウェブサイトで発表された[29]。
- 12月10日 - イグニスは、株式会社SYを割当先とする行使価額修正条項付新株予約権の発行を開示。株式会社SYは、イグニスの代表取締役である銭錕氏の資産管理会社であり、Y&N Brothersが49.00%出資している[30]。
- 2021年
- 2022年
- 2023年
- 2024年
AKSとの関係
編集NGT48山口真帆暴行被害事件の第三者委員会調査報告書によれば、事件当時NGT48を運営していたAKSは、Y&N Brothersとの間に、2016年7月11日、業務委託契約を締結していた[39]。Y&N Brothersの代表者及び個人として業務委託契約に責任主体として名前が記載されている人物に確認したところ、委託されている業務の内容は、AKB48グループの活動の「クリエイティブなプロデュース部分」[注釈 3]であり、その余の部分(いわゆるAKSの組織上の行為、同社が運営するグループの運営、メンバーの管理、劇場の管理等)については、すべてAKSが業務を遂行することとして定められていることが記述されている[39]。
商標登録
編集特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」によれば、Y&N Brothersを権利者とする商標が24件登録されている。その内容は「錦糸町道場」[40]など豆腐プロレス関連や「WHITE SCORPION」[41]など、同社がプロデュースに関わるグループ名が主である。
脚注
編集注釈
編集- ^ LITERAは、秋元康氏に対して批判的な論調の記事が多いことを、中立的な観点から付記しておく。
- ^ アイドルグループ日向坂46と櫻坂46の運営を行うSeed & Flower合同会社にソニー・ミュージックレーベルズと共同で出資しており、Y&N Brothersは、法人として同社の代表社員を務めている(職務執行者は秋元伸介)。
- ^ 報告書には、楽曲の提供、衣装、CDのジャケットなどを含む楽曲の発表に関する事項の決定、コンサートの企画、立案、組閣と呼ばれるメンバーの組換え等と例示されている。
出典
編集- ^ “KeyHolder, Inc. Business Introduction”. KeyHolder, Inc. (2024年10月1日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ 『eAERA 現代の肖像』朝日新聞出版 2014年4月30日発行。
- ^ “週刊新潮 2020年 5/21 号 52頁。『天国から地獄「秋元康」が「コロナ相場」の大ピンチ』”. Amazon (2020年5月13日). 2025年2月11日閲覧。
- ^ “秋元康、「フライデー」にブチ切れ! “組閣ごっこ”写真で「講談社からAKBが消える」!?”. サイゾーウーマン (2015年7月8日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “NGT事件の秋元康批判にホリエモンがイチャモン! 一方、NHK新潟は“秋元の指揮監督”がガバナンスの問題点と本質を指摘”. LITERA (2019年4月23日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “MMSマーケティングの企業情報”. バフェット・コード (2022年8月19日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “メタップス、Y&N Brothersとの合弁会社「エンタメバンク」を設立 タレントのSNSやネットを活用した活動支援を展開”. gamebiz (2018年3月28日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “新経営体制に関するお知らせ”. InterFM897 (2023年6月29日). 2025年2月17日閲覧。
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- ^ "第三者割当により発行される新株予約権の募集に関するお知らせ" (PDF). 株式会社KeyHolder. 2018年6月18日. 2025年2月15日閲覧。
- ^ "第三者割当により発行される新株予約権の発行内容確定及び発行価額の払込みの完了に関するお知らせ" (PDF). 株式会社KeyHolder. 2018年7月24日. 2025年2月15日閲覧。
- ^ "新株予約権(第1回、第2回)の強制行使に関するお知らせ" (PDF). 株式会社KeyHolder. 2020年3月2日. 2025年2月11日閲覧。
- ^ “合弁会社(株式会社Green Light)設立に関するお知らせ”. ギグワークス株式会社 (2023年12月11日). 2025年2月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Y&N Brothers の企業情報”. バフェット・コード (2023年5月23日). 2025年1月21日閲覧。
- ^ “新聞広告で告知→スマホ特設サイトに誘導→店頭へ 新しい付加価値で売り上げ・集客アップ”. 読売新聞ビジネス局・イノベーション本部 (2019年4月18日). 2025年2月8日閲覧。
- ^ “NGT事件の秋元康批判にホリエモンがイチャモン! 一方、NHK新潟は“秋元の指揮監督”がガバナンスの問題点と本質を指摘”. LITERA (2019年4月23日). 2025年2月4日閲覧。
- ^ 「ブックビルディング大作戦・アイペット損害保険」- 日本証券新聞社 2面 2018年4月9日
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- ^ “越境EC(タイ向け)のお菓子のサブスクリプションサービス「amechan」を開始します”. PR TIMES (2023年6月6日). 2025年2月8日閲覧。
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- ^ “特許・実用新案照会(固定アドレス)”. 特許情報プラットフォーム. 2025年2月5日閲覧。
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