私鉄沿線
「私鉄沿線」(してつえんせん)は、1975年1月20日に発売された野口五郎の15枚目のシングル。オリコンチャート上では1974年の「甘い生活」に次ぐ45万枚を超す、野口の2番目の大ヒット作となった。
「私鉄沿線」 | ||||
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野口五郎 の シングル | ||||
B面 | 帰郷 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール | |||
作詞 | 山上路夫 | |||
作曲 | 佐藤寛 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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野口五郎 シングル 年表 | ||||
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概要
編集作詞を担当した山上路夫が、若い頃によく乗った郊外に向かう私鉄の沿線をイメージして作詞した曲である[1]。したがって、野口の故郷を走る名鉄美濃町線とは関係ない。当初は、歌謡曲らしくないタイトルだ、という反対の声もあったが、発売後、野口はNHKのニュースで「私鉄沿線では...」と話すアナウンサーの声を聞き、曲が人々の生活に浸透したことを実感したという[2]。発売から50年近く経った現在も野口の代表曲の一つとされ、自身のコンサートや懐メロの歌謡番組などで同曲を披露することが多い。
作曲の担当は、1974年の「愛ふたたび」に引き続き、野口五郎の実兄・佐藤寛である[2]。佐藤は、野口が前年に発表した「甘い生活」がオリコンチャート1位になったことがプレッシャーとなり、本曲発表後、十二指腸潰瘍で入院した[2]。
第17回日本レコード大賞・歌唱賞、第6回日本歌謡大賞・放送音楽賞、第8回日本有線大賞・グランプリを受賞した。野口はこの曲で『第26回NHK紅白歌合戦』(4度目)に出場し、前年に続いて新御三家がそろい踏みとなった。累計売上は120万枚[3]とミリオンセラーを記録した。
日本テレビ系列のバラエティー番組『秘密のケンミンSHOW』のコーナー「辞令は突然に…」(岐阜県・前編)の本編開始時の冒頭BGMでこの曲が使用された。
2019年5月、翌年の野口のデビュー50周年を記念して旧名鉄美濃町線美濃駅(1999年廃止、駅舎は保存)前にこの曲の歌碑が建てられた。野口が愛用しているギターも同じ石に彫られている。
収録曲
編集- 私鉄沿線(3分30秒)
- 帰郷(2分57秒)
カバー
編集脚注
編集- ^ 読売新聞社文化部 1997, p. 331
- ^ a b c 朝日新聞 2017年2月4日
- ^ 読売新聞社文化部 1997, p. 330
参考文献
編集- 読売新聞社文化部『この歌この歌手〈上〉運命のドラマ120』社会思想社、1997年。ISBN 4390116010。
- “もういちど流行歌 1975年2月の曲 私鉄沿線(野口五郎)日々の生活に浸透したタイトル”. 朝日新聞 be on Saturday: p. 2. (2017年2月4日)