福岡教育大学
福岡県宗像市にある国立大学
福岡教育大学(ふくおかきょういくだいがく、英語: University of Teacher Education Fukuoka)は、福岡県宗像市赤間文教町1-1に本部を置く日本の国立大学。1949年創立、1949年大学設置。大学の略称は福教大(ふっきょうだい)。
福岡教育大学 | |
---|---|
正門 | |
大学設置/創立 | 1949年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人福岡教育大学 |
本部所在地 |
福岡県宗像市赤間文教町1-1 北緯33度48分39.6秒 東経130度35分39秒 / 北緯33.811000度 東経130.59417度座標: 北緯33度48分39.6秒 東経130度35分39秒 / 北緯33.811000度 東経130.59417度 |
学部 | 教育学部 |
研究科 | 教育学研究科 |
ウェブサイト | http://www.fukuoka-edu.ac.jp/ |
概観
編集日本の多くの教育系大学と同じように、特別支援教育教員養成課程(旧:障害児教育教員養成課程)がある。また、特別支援教育系の専攻科(特別支援教育特別専攻科)と別科(言語障害教育教員養成課程)がある。
初等教育教員養成課程は、小学校教員の養成に特化している。初等教育教員養成課程では、取得できる免許は小学校教員免許のみが原則で、中学校教員免許は二種免許状がなんとか取得可能だが、一種免許状や高校教員免許は、原則として取得は難しい(4年間での取得は保証していない)[1]。中等教育教員養成課程では、中学校教員免許(一種)、高校教員免許の取得が可能。
放送大学学園と単位互換協定を結んでおり、放送大学で取得した単位を卒業に要する単位として認定することができる[2][3]。
沿革
編集年表
編集- 1949年(昭和24年)
- 1950年(昭和25年)6月 - 久留米分校分教場が久留米分校内に移転。
- 1951年(昭和26年)
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 特別教科教員養成課程(書道)を設置。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 特別教科教員養成課程(数学・理科)、聾学校教員養成課程を設置。
- 1966年(昭和41年)
- 1967年(昭和42年)3月 - 各分校が廃止される。
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 肢体不自由児教育教員養成課程を設置。
- 1983年(昭和58年)4月1日 - 大学院教育学研究科(学校教育専攻、障害児教育専攻、音楽教育専攻、保健体育専攻、家政教育専攻)を設置。
- 1984年(昭和59年)4月1日 - 大学院教育学研究科(数学教育専攻)を設置。
- 1986年(昭和61年)4月1日 - 大学院教育学研究科(理科教育専攻、美術教育専攻)を設置。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 大学院教育学研究科(国語教育専攻・英語教育専攻)を設置。聾学校教員養成・養護学校教員養成・肢体不自由児教育教員養成の3課程を廃止し、障害児教育教員養成課程に統合・改組。
- 1991年(平成3年)4月1日 - 教員免許の取得を卒業要件としない(ゼロ免課程)総合文化科学課程を設置。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 大学院教育学研究科(技術科教育専攻)を設置。
- 1996年(平成8年)4月1日 - 大学院教育学研究科(社会科教育専攻)を設置
- 1999年(平成11年)4月1日 - 課程の大幅改組を実施。
- 教員養成系の課程を従来の5課程[注 3]から「初等教育教員養成課程」・「中等教育教員養成課程」・「障害児教育教員養成課程」の3課程に改組。
- 生涯学習系の総合文化科学課程を「共生社会教育課程」・「環境情報教育課程」・「生涯スポーツ芸術課程」の3課程に改組。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 「国立大学法人福岡教育大学」が発足。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 障害児教育を特別支援教育に改称。(「特別支援教育教員養成課程」・大学院教育学研究科(特別支援教育専攻))
- 2009年(平成21年)4月1日 - 大学院教育学研究科を教育科学専攻に改組。大学院教育学研究科に教職実践専攻(教職大学院)を設置。
- 2016年(平成28年)1月1日 - 大学名の英語表記をFukuoka University of EducationからUniversity of Teacher Education Fukuokaに変更[4]。
- 2016年4月1日 - 生涯学習系の3課程(共生社会教育・環境情報教育・生涯スポーツ芸術)の募集を停止[5](2015年(平成27年)8月認可済み)。
- 生涯学習系の3課程は2015年(平成27年)4月入学生が卒業する2019年(平成31年)3月末まで存続。
- 2016年(平成28年)4月入学生以降は教員養成に特化することとなる。
教育研究組織
編集学部
編集大学院
編集- 教育科学専攻(修士課程)
- 学校教育創造コース
- 教科教育創造コース
専攻科
編集- 特別支援教育特別専攻科(1年課程)
別科
編集英語習得院
編集学校現場での英語コミュニケーション能力をそなえた小学校教員の養成をめざして創設された。授業は課外活動であり、卒業単位には含まれない。授業は無料だが、テストには料金が発生する。 国会議員の河野太郎が英語習得院の情報を集めている[1]。
教員免許状以外の資格
編集- 社会福祉士国家試験受験資格(共生社会教育課程福祉社会教育コース)が取得できる。
附属施設
編集- (1972年(昭和47年)に附属教育工学センターとして設置。1992年(平成4年)に附属教育実践研究指導センターへ改称後、1999年(平成11年)に現在名に改称。)
附属学校
編集- 幼稚園
- 小学校・中学校
- かつて大学分校のあった福岡市、久留米市、北九州市の3カ所に附属小学校・附属中学校がある。
- 福岡市
- 福岡教育大学附属福岡小学校(中央区西公園12-1、北緯33度35分45.3秒 東経130度22分22.9秒)
- 福岡教育大学附属福岡中学校(同上)
- 久留米市
- 福岡教育大学附属久留米小学校(南1-3-1、北緯33度17分41.8秒 東経130度31分3.9秒)
- 福岡教育大学附属久留米中学校(同上)
- 北九州市
- 福岡教育大学附属小倉小学校(小倉北区下富野3-13-1、北緯33度52分45.8秒 東経130度53分59.8秒)
- 福岡教育大学附属小倉中学校(同上)
- 福岡市
部活動・サークル活動
編集大学関係者と組織
編集大学関係者一覧
編集→「福岡教育大学の人物一覧」を参照
- 歴代学長
氏名 | 在任期間 | |
初代 | 塚本玄門 | 昭和24年 | 5月31日 - 昭和28年12月20日
2代 | 藤井種太郎 | 昭和28年12月21日 - 昭和32年12月20日 |
3代 | 石橋忠次 | 昭和32年12月21日 - 昭和36年12月20日 |
事務取扱 | 花田主計 | 昭和36年12月21日 - 昭和37年 | 2月19日
4代 | 玖村敏雄 | 昭和37年 | 2月20日 - 昭和43年 2月19日
5代 | 藤吉利男 | 昭和43年 | 2月20日 - 昭和47年 2月19日
6代 | 山本傳 | 昭和47年 | 2月20日 - 昭和51年 2月19日
7代 | 大賀一夫 | 昭和51年 | 2月20日 - 昭和55年 2月19日
8代 | 澤田龍吉 | 昭和55年 | 2月20日 - 昭和59年 2月19日
9代 | 安永武一郎 | 昭和59年 | 2月20日 - 平成 2年 2月19日
10代 | 田代高英 | 平成 | 2年 2月20日 - 平成 8年 2月19日
11代 | 菰口治 | 平成 | 8年 2月20日 - 平成14年 2月19日
12代 | 松尾祐作 | 平成14年 | 2月20日 - 平成18年 2月19日
13代 | 大後忠志 | 平成18年 | 2月20日 - 平成22年 2月19日
14代 | 寺尾愼一 | 平成22年 | 2月20日 - 平成28年 3月31日
15代 | 櫻井孝俊 | 平成28年 | 4月 1日 - 令和 2年 3月31日
16代 | 飯田慎司 | 令和 | 2年 4月 1日 -
対外関係
編集他大学との協定
編集九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)
編集福岡教育大学を含む九州・沖縄地区の11国立大学法人(九州大学、九州工業大学、福岡教育大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、鹿屋体育大学、琉球大学)が2023年3月21日に覚書を締結した大学間連携[6]。
アクセス
編集周辺
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “福岡教育大学で取得できる教員免許状について” (PDF). 2024年10月17日閲覧。
- ^ “単位互換協定締結校の学生の方へ”. 放送大学. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “単位互換協定締結校”. 放送大学. 2024年10月17日閲覧。
- ^ 福岡教育大学 > 重要なお知らせ > 福岡教育大学の英語表記変更のお知らせ
- ^ a b 平成28年度からの福岡教育大学教育学部の教育内容、入学者選抜方法について - 福岡教育大学ウェブサイト
- ^ 九州・沖縄地区の11国立大学法人が研究力向上を中心とする連携協力に関し、覚書を締結しました 九州大学公式サイト(2023年3月22日)
- ^ “国際交流協定校一覧(福岡教育大学)”. 2022年2月27日閲覧。