神余隆博
日本の外交官、大学教授
神余 隆博(しんよ たかひろ、1950年(昭和25年)1月11日 - )は、日本の国際政治学者、外交官。大阪大学教授、国際連合日本政府代表部次席代表特命全権大使、ドイツ駐箚特命全権大使を経て、2012年より関西学院大学教授・副学長を務めた。博士(法学)。2024年、瑞宝中綬章受章[1]。
経歴・人物
編集香川県仲多度郡琴平町出身。大阪大学法学部に入学。阪大法学部では英語研究会(ESS)と川島慶雄の国際法のゼミに所属。英語研究会(ESS)の先輩である藪中三十二が外務省に入省したことに刺激を受け、阪大法学部在学中に外務公務員採用上級試験を受験。合格し、1972年(昭和47年)阪大を卒業し外務省に入省した[2]。
- 1973年(昭和48年) ドイツゲッティンゲン大学に留学
- 1975年(昭和50年) 駐スイス大使館、駐中国大使館勤務
- 1987年(昭和62年) 駐独大使館参事官
- 1989年(平成元年) 国際連合局軍縮課長
- 1991年(平成3年) 国際連合局国連政策課長
- 1993年(平成5年) 大阪大学教授に出向
- 1996年(平成8年) 駐独公使、大阪大学博士(法学)の学位を取得(博士論文「新国連論国際平和のための国連と日本の役割」)
- 1999年(平成11年) 欧亜局審議官
- 2001年(平成13年) 欧州局審議官
- 2002年(平成14年) デュッセルドルフ総領事
- 2005年(平成17年) 外務省国際社会協力部長
- 2006年(平成18年) 国際連合日本政府代表部特命全権大使
- 2008年(平成20年)8月 ドイツ連邦共和国駐箚特命全権大使[3]
- 2012年(平成24年)3月 退職
- 2012年(平成24年)4月 関西学院大学副学長・国際戦略本部長・学長直属教授
- 2013年(平成25年)2月 特定非営利活動法人Malaria No More Japan理事長
外交官のかたわら、以下の大学で教壇に立ち、国際関係の講座を持った。
同期
編集- 天野之弥(09年国際原子力機関事務局長・05年在ウィーン国際機関日本政府代表部大使)
- 小松一郎(13年内閣法制局長官・11年駐フランス大使・08年駐スイス大使・05年外務省国際法局長・03年外務省欧州局長)
- 武藤正敏(10年駐韓大使・07年駐クウェート大使)
- 小島誠二(12年関西担当大使・10年駐タイ大使・09年儀典長・08年科学技術協力担当大使・06年駐パキスタン大使)
- 高橋文明(09年駐スペイン大使・03年駐カンボジア大使)
- 野本佳夫(08年駐スロバキア大使)
- 石栗勉(京都外国語大学教授・国連アジア太平洋平和軍縮センター所長)
- 石川薫(日本国際フォーラム研究本部長・10年駐カナダ大使・07年駐エジプト大使・05年外務省経済局長)
- 伊藤誠(10年駐ブルガリア大使・06年駐タンザニア大使)
- 近藤誠一(10年文化庁長官・08年駐デンマーク大使・06年ユネスコ大使)
- 橋広治(10年駐パプアニューギニア大使)
- 峯村保雄(11年駐エルサルバドル大使)
- 肥塚隆(13年迎賓館長・10年駐オランダ大使・07年宮内庁式部副長・04年駐ホンジュラス大使)
- 山口英一(10年駐バチカン大使・07年駐コスタリカ大使)
- 横田順子(10年駐ラオス大使)
- 佐藤英夫(11年駐イスラエル大使・09年駐バーレーン大使・08年駐アフガニスタン大使)
- 二階尚人(14年駐チリ大使・11年駐ガーナ大使)
- 松原昭(12年駐マリ大使)
- 荒木喜代志(11年駐トルコ大使・09年COP10担当大使・08年国際テロ対策担当大使)
著作
編集- 『多極化世界の日本外交戦略』(朝日選書)
- 『国際危機と日本外交』
- 『国際平和協力入門』
脚注
編集- ^ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
- ^ 激動の欧州で培った「誠実さ」世界とともに歩み続けて 大阪大学
- ^ 在ドイツ日本国大使館―大使略歴-”. 在ドイツ日本国大使館ホームページ. 2011年6月5日閲覧。 “
- ^ 京都国際平和構築センター/ Kyoto Peacebuilding Center
外部リンク
編集- 神余隆博特命全権大使からの挨拶(在ドイツ日本国大使館ホームページ)
- 神余隆博特命全権大使・国連代表部次席代表(国際連合日本政府代表部ホームページ)
- 神余隆博・在ドイツ連邦共和国 特命全権大使(ドイツニュースダイジェスト)
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