社会思想 (1922年)
日本の雑誌
『社會思想』(社会思想 / しゃかいしそう)は1922年(大正11年)4月、社会思想社(同名の出版社とは別団体)によって創刊され、1930年(昭和5年)1月まで刊行されていた思想・言論同人雑誌である。当時の日本における社民派の理論誌としての役割を果たした。
概要
編集1922年4月創刊。1928年頃の発行部数は約2,000部。1922年から1928年初め頃までは社会思想社同人の平貞蔵・三輪寿壮・細野三千雄を中心に編集され、それ以降は丸岡重尭・荘原達によって編集された。1930年1月、9巻1号をもって終刊となり、同年5月に創刊された長谷川如是閑が主宰するリベラル派・左派共同の言論誌『批判』(『我等』を改題)に合流した。
1981年 - 1982年、法政大学大原社会問題研究所の編集により、叢書『日本社会運動史料』(機関紙誌篇)として復刻・刊行されている(法政大学出版局刊)。
参考文献
編集- 内川正夫 「『社会思想』の思想に関する一考察」 中村勝範(編) 『近代日本政治の諸相 - 時代による展開と考察 - 』 慶應通信、1989年、所収
- 同 「普通選挙問題の高揚と社会思想社の対応 - 第二次山本権兵衛内閣および清浦奎吾内閣の普通選挙対策をめぐって」『研究紀要』(東洋英和女学院短期大学)第30号?(1991年) pp.43-54。
- 同 「『社会思想』の思想」 中村(編) 『帝大新人会研究』 慶應義塾大学出版会 1997年、所収。
- 梅田俊英 「社会思想社の一側面(上) - 田中九一と東大新人会OBの動向 - 」 『大原社会問題研究所雑誌』479号(1998年) pp.39-53[1] (PDF) 。
- 同 「社会思想社の一側面(下) - 田中九一と東大新人会OBの動向 - 」 同481号(1998年) pp.34-42[2] (PDF) 。