磯打ち網漁
磯打ち網漁(いそうちあみりょう)とは、和歌山県串本町の沿岸部で行うアオリイカの伝統漁法[1]。戦前から続く[2]。漁期は5月から7月[1]。
アオリイカは群れを作らず、漁獲法が限られ、水揚げが難しい[2]。しかし、沿岸部(海岸部)の磯に生えた海藻に産卵する習性[3]があり、その時期に、紐をつけた木の棍棒「追太棒」(おうたぼう)や石[4]を海にたたきつけて音を出し、イカを驚かせることで、張り巡らせた網に追い込む漁法である[1]。漁船は磯舟で、一人が操船し、もう一人が棒などで音を立てる[1]。磯に海藻が少ない時や、海水温が低い時は不漁となる[4]。 この漁法は、乱獲をせず、かつ、「日本でも非常に珍しい伝統漁法」とテレビ朝日は紹介した[2]。
脚注
編集- ^ a b c d 「磯打ち網漁」始まる アオリイカ狙う伝統漁法 串本町津荷 - AGARA紀伊民報2012年05月07日更新
- ^ a b c 第132回『アオリイカ』 食彩の王国 - テレビ朝日
- ^ アオリイカの産卵が最盛期を迎える : 動画 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)2012年5月31日公開
- ^ a b アオリイカの磯打ち網漁始まる 串本町 - 47NEWS(よんななニュース)2010/05/02 17:00 (紀伊民報)