石光亨
石光 亨(いしみつ とおる、1925年5月17日 - 2013年6月15日)は、日本の地理学者(経済地理学)。神戸大学名誉教授。
略歴
編集1925年にメキシコのベラクルス州で生まれる。1943年に麻布中学校、1945年に都立高等学校理科三類を卒業し、東京大学へ進学する。1949年に東京大学理学部地理学科を経て大学院へ進学し、1952年に後期課程を修了した。1952年にフルブライト交換留学生として渡米。1953年にミシガン大学天然資源学部大学院を修了する。同年にイェール大学天然資源学部招聘学生となり、1954年まで大学院で学んだ。
イェール大学大学院退学後に総理府資源調査会事務局へ就職し、1956年から科学技術庁資源局資源統計課で働く。1960年に科学技術庁資源局専門職となった後に、1963年に神戸大学経済学部助教授となる。1970年に同大学経済学部教授に昇格する。1976年に夜間学部主事、1977年に評議員、1986年に経済学部長を務めた。1989年に定年退官し、神戸大学名誉教授を授与される。その後、姫路独協大学経済情報学部教授となり図書館長、経済情報学部長などを歴任した。
この間、国際連合研究員、文部省在外研究員、タマサート大学経済学部大学院客員教授、経済地理学会評議員・支部長などに就任し、資源研究のため各国を旅した。また、神戸女学院大学、神戸山手女子短期大学、神戸商船大学などで非常勤講師として講義をした。
著書
編集単著
編集- 『中・南アメリカの国々』(偕成社, 1966)
- 『人類と資源』(日本経済新聞社, 1973)
- 『ナイジェリアの第二次国家開発計画 (1970-73) をめぐって(資源論91)』(科学技術庁, 1973)
- 『Japan's Economic Development』(The Japan Foundation Bangkok(Thailand), 1976)
- 『豊かな惑星・地球』(有斐閣, 1986)
共著
編集訳書
編集- 『日本の天然資源』(E.A.アッカーマン, 時事通信社, 1951)
- 『日本の鉱物資源』(M.ポラード, 時事通信社, 1951)
- 『日本の農林水産資源』(共訳, 連合軍総司令部, 時事通信社, 1952)
- 『世界の人口と食糧』(共訳, J.ラッセル, 時事通信社, 1957)
- 『世界の人口と資源』(PEP, 科学技術庁, 1957)
- 『合衆国の経済発展と天然資源(資源論47)』(H.H.ランズバーグ, 科学技術庁, 1967)
- 『政策上の若干の主要問題(資源論50)』(H.H.ランズバーグ, 科学技術庁, 1967)
- 『資源充足度(資源論55)』(H.H.ランズバーグ, 科学技術庁, 1967)
- 『アメリカ合衆国の食糧体系におけるエネルギー使用(資源論93)』(共訳, J.L.スタインハート, 科学技術庁, 1974)
- 『資源サイエンス』(ジンマーマン,三嶺書房, 1985)
- 『地球的諸問題入門』(サイツ,三嶺書房, 改訂版, 1999)
脚注
編集参考文献
編集- 高橋眞一「石光亨先生:人と学問(石光亨教授記念号)」『国民経済雑誌』第160巻第4号、神戸大学経済経営学会、1989年10月、127-146頁、doi:10.24546/00173911、ISSN 03873129。
- 「石光亨教授略歴・著作目録(石光亨教授記念号)」『国民経済雑誌』第160巻第4号、神戸大学経済経営学会、1989年10月、147-153頁、doi:10.24546/00173912、ISSN 03873129。