相生カントリー倶楽部(あいおいカントリーくらぶ)は、兵庫県相生市にあるゴルフ場である。

相生カントリー倶楽部
Aioi Country Club
相生カントリー倶楽部
相生カントリー俱楽部の空中写真。
2010年5月17日撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 地図
所在地 日本の旗 日本
兵庫県相生市那波野278番地
座標: 北緯34度49分32.17秒 東経134度29分26.25秒 / 北緯34.8256028度 東経134.4906250度 / 34.8256028; 134.4906250
概要
開業 1960年昭和35年)7月24日
運営 メンバーシップコース
設計 佐藤 儀一
運営者 西播開発 株式会社
コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 349 1 4 284
2 3 145 2 4 316
3 5 526 3 3 158
4 4 271 4 5 498
5 4 426 5 4 371
6 3 215 6 4 369
7 4 360 7 3 144
8 4 304 8 5 481
9 5 524 9 4 361
36 3120 36 2982

その他
公式サイト 相生カントリー倶楽部
テンプレートを表示

概要

編集

播磨造船所(後・石川島播磨重工業株式会社)の六岡周三社長は、船舶修理のため駐在している外国船の船員の余暇を慰めるため、また、自社の社員の休暇時に楽しんでもらうため、ゴルフ場を計画した[1]。ゴルフ場の建設用地は、兵庫県相生市の社有の広大な丘陵地に、ゴルフ練習所と8ホールのコース「桜ヶ丘ゴルフ場」を開場した[1]

その後、市民の利用が増え、会員制への要望が高まり、1959年昭和34年)5月31日、コース設計は佐藤儀一に依頼し、コースの造成工事が着工された[1]。造成工事は、ゴルフ場の造成工事で実績豊富な安達建設に依頼した[1]。安達建設は「普通ならば1ホールしか取れない処へ2ホールを入れるようなこともあって」「直径2メートルのコルゲートパイプをコースの下に埋め込み、このトンネルを利用して次のコースへゆかねばならぬような箇所を造らざるを得なかった」と嘆いた[1]。用地面積15万坪(後・20万坪に拡張)では、きしきしときしむように詰め込まれたようである[1]

1960年(昭和35年)7月24日、18ホール、6,066ヤード、パー70(後・パー72)のゴルフ場が完成した[1]。クラブハウスは、戦時中、播磨造船所が診療所を開設する目的で建設した木造2階建ての建物が、医者が集まらず遊んでいた建物を利用した[1]。開場後、佐藤儀一は「ゴルフはボールの飛んでゆくところだけ拡げれば良い」が持論だったいう、「18ホールの平面図を見るとを呑んだ様な形のホールが随所にできた」という[1]。それでも、開場されたコースに播磨造船所は大満足で、プレーヤーたちを喜ばせた[1]

所在地

編集

〒678-0011 兵庫県相生市那波野278番地

コース情報

編集
  • 開場日 - 1960年7月24日
  • 設計者 - 佐藤 儀一
  • 面積 - 660,000m2(約19.9万坪)
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - 18ホールズ、パー72、6,102ヤード、コースレート68.4
  • フェアウェー - コウライ
  • ラフ - ノシバ
  • グリーン - 1グリーン、コウライ
  • ラウンドスタイル - キャディとセルフ併用、乗用カート使用、ツーサム可
  • 練習場 - 無し
  • 休場日 - 不定休[2][3]

クラブ情報

編集

ギャラリー

編集

交通アクセス

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「船舶修理で長期逗留する船員のため造船所敷地に8ホールを造成したのがルーツ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年4月26日閲覧
  2. ^ a b 「相生カントリー倶楽部」、ゴルフダイジェスト、2021年4月26日閲覧
  3. ^ a b 「相生カントリー倶楽部」、ゴルフホットライン、2021年4月26日閲覧
  4. ^ 「相生カントリー倶楽部」、アクセス、2021年4月26日閲覧

関連文献

編集
  • 『ゴルフ場ガイド 西版』、2006-2007、「相生カントリー倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年4月26日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「船舶修理で長期逗留する船員のため造船所敷地に8ホールを造成したのがルーツ」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年4月26日閲覧

関連項目

編集

外部リンク

編集