白頭山官邸
朝鮮民主主義人民共和国の官邸
白頭山官邸(ペクトゥサンかんてい、英語: Paektusan Leadership Palace[1])または白頭山招待所(ペクトゥサンしょうたいじょ)[2]は両江道三池淵市に所在する朝鮮民主主義人民共和国官邸。
概要
編集古くから霊峰として知られる白頭山は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)では金正日の出生地とされており、金一族にとって特別な意味を有する邸宅であると考えられる[2][注釈 1]。金正日の生誕地とされる白頭山密営の傍らにある正日峰の絶壁には、ハングル文字で一文字の縦が20メートル、横が12メートルの「정일봉」(正日峰)と赤く刻まれた重量216トンの花崗岩の石板が取り付けられている[2][4][5]。
1990年6月、金正日のお抱え料理人であった藤本健二は金正日にしたがって初めて白頭山官邸を訪れ、彼のために寿司を握った[2]。藤本は、初めて白頭山をみたとき、虹がかかっていて大変感動したという[2][注釈 2]。2000年7月16日、藤本は自動車を連ねて金ファミリーらとともに白頭山に登り、金正恩から山頂付近で促されて彼と「連れション」をしたことがある[6]。翌日も早朝に白頭山に出かけ、金一族らとともに御来光を見た[6][注釈 3]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “DPRK Leadership Complex”. Wikimapia. February 10, 2022閲覧。
- ^ a b c d e f 藤本(2008)p.194
- ^ 李相哲(2011)pp.98-101
- ^ “北 핵실험 여파로 성지 ‘정일봉’에 균열”
- ^ 李相哲 (2015年3月24日). “【秘録金正日(17)】先祖の出自は韓国南部…創り出された「白頭山出生」神話、金日成は「ここだ」と決めつけ”. 産経新聞 (産経新聞社) 2022年2月10日閲覧。
- ^ a b c 藤本(2004)pp.202-204
参考文献
編集- 藤本健二『金正日の私生活 知られざる招待所の全貌』扶桑社、2004年7月。ISBN 978-4594046811。
- 藤本健二『金正日の料理人 間近で見た独裁者の素顔』扶桑社〈扶桑社文庫〉、2008年12月。ISBN 978-4-594-05846-3。
- 李相哲『金正日と金正恩の正体』文藝春秋〈文春新書〉、2011年2月。ISBN 978-4-16-660797-6。
関連項目
編集外部リンク
編集- 北朝鮮指導者の22の神秘的な別荘(中国語)
- “North Korea Uncovered – (Google Earth)”. North Korean Economy Watch. 2021年10月1日閲覧。 – Project for comprehensive mapping of North Korea (英語)