白木太一
日本の歴史学者 (1959-)
白木 太一(しらき たいち、1959年 - )は、日本の歴史学者。専攻は西洋史(ポーランド史)。大正大学文学部教授。 フォーラム・ポーランド副代表。2012年から2016年、東欧史研究会委員長を務めた[1]。 18世紀を中心としたポーランド史を研究している。
来歴
編集東京都生まれ。1982年3月、早稲田大学第一文学部史学科西洋史専修卒業。1985年3月、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。 1992年8月、同大学院博士課程修了。在学中の1986年から1989年、ワルシャワ大学歴史研究所留学[2]。 1992年9月~東洋大学文学部、早稲田大学文学部、杏林大学外国語学部、東京大学教養学部ほか非常勤講師。2007年4月大正大学文学部准教授となり、2012年より現職。
2002年、論文「18世紀ポーランドにおける共和主義的国制論の変遷:四年議会(1788-1792年)の改革を中心に」[3]にて早稲田大学文学研究科より博士(文学)の学位を取得。
担当経験のある科目
編集著作
編集単著
編集- 『近世ポーランド「共和国」の再建:四年議会と五月三日憲法への道』彩流社、2005年。ISBN 978-4-7791-1101-3
- 『一七九一年五月三日憲法』東洋書店〈ポーランド史史料叢書〉、2013年。ISBN 978-4-86459-162-1
- 『一七九一年五月三日憲法』(新版)群像社〈ポーランド史叢書〉、2016年。ISBN 978-4-903619-67-5
分担執筆
編集- 「一八世紀ポーランドにおける国制改革の歴史的意義」山本俊朗編『スラヴ世界とその周辺』ナウカ、1992年。4-88846-033-7
- 「コシチューシュコ蜂起」『ヨーロッパの反乱と革命』野崎直治編、山川出版社、1992年。ISBN 978-4-634-64180-8
- 『概説西洋社会史』(野崎直治編、有斐閣) 1994
- 『ヨーロッパ史の新地平』(中山昭吉, 松川克彦編、昭和堂) 2000
- 『ヨーロッパの分化と統合』(小倉欣一編、大陽出版) 2004
- 『ポーランドの歴史教科書 - 現代史』(渡辺克義, 田口雅弘, 吉岡潤監訳、明石書店) 2005
- 「近世ポーランドにおけるヘトマン(軍司令官)職:その社会的役割の変遷を中心に」井内敏夫編『ヨーロッパ史のなかのエリート:生成・機能・限界』大陽出版、2007年。ISBN 978-4-88469-505-7
- 「近世ポーランド「共和国」の政治文化:18世紀の地方議会を手がかりとして」渡辺克義編『ポーランド学を学ぶ人のために』世界思想社、2007年。ISBN 978-4-7907-1245-9
- 『フォーラム・ポーランド会議録』(関口時正他編、ふくろう出版) 2007
論文
編集- 「18世紀ポーランドにおけるジェチポスポリタ(共和国)理念の継承と発展 - コウォンタイの国家改革論をつうじて」(日本西洋史学会、西洋史学) 1994
- 「18世紀後半におけるポーランドの地方議会改革の意義 : 指示書の権限と参政権資格の見直しをめぐって」(北海道大学、スラヴ研究) 1996
- 「18世紀後半のポーランドにおけるマグナート支配の構造とその変容 - 右岸ドニエプル地方、ブラツワフ県のポトツキ家の場合を中心に」(東欧史研究会、東欧史研究) 1998.3
- 「18世紀ポーランドにおける行政権のありかたについて - 常設会議(1775-1789年)の歴史的意義を中心に」(早稲田大学史学会、史観) 2000.9
- 「近世ポーランド=リトアニア連合国家の地方議会に関する研究動向 - 「共和国」の中央と地方の問題を中心に」 (東欧史研究会 2004年度シンポジウム 東欧における地域・社団と議会主義的伝統)(東欧史研究会、東欧史研究) 2005.3
- 「聖職者イグナツィ・クラシツキと一八世紀後半のヴァルミア司教区 - ポーランド=リトアニア「共和国」、王国領プロイセン、聖堂参事会、教区行政の狭間で」(大正大学史學會、鴨台史学) 2009.3
- 「ポーランド一七九一年五月三日憲法 : その沿革、全文の内容、歴史的意義」(大正大学、大正大學研究紀要) 2010.2
- 「近世ポーランド・リストニアの貴族と名望家」(山川出版社、歴史と地理、世界史の研究239) 2014.5
書評
編集- 『ポーランドの貴族の町 - 農民解放前の都市と農村、ユダヤ人』(山田朋子、法制史學會、法制史研究) 2008