畠山 直哉(はたけやま なおや、1958年 - )は、日本写真家東京芸術大学⼤学院映像研究科メディア映像専攻教授[1]

畠山 直哉
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 岩手県陸前高田市
生年月日 (1958-03-19) 1958年3月19日
言語 日本語
最終学歴 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修士課程修了
師匠 大辻清司
撮影スタイル 自然写真建築写真
活動時期 1984年 -
受賞歴
第22回木村伊兵衛写真賞
1997年
第16回東川賞国内作家賞(2000年
第42回毎日芸術賞2001年
日本写真協会年度賞(2003年
芸術選奨文部科学大臣賞美術部門(2012年
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来歴

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岩手県陸前高田市出身。1976年岩手県立大船渡高等学校卒業[2]、1981年筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。1984年筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修士課程修了。大学では大辻清司に師事[3]。大学卒業後は東京に移り活動を続ける。

生家の近くに大規模な石灰石鉱山があったことから、高校時代からこれらの採掘現場や工場現場の様子を油絵として描いていた。大学卒業後、岩手をはじめ日本各地を回り石灰石鉱山の現場や石灰工場、発破の瞬間、または都会の建築群や地下水路などを撮影するようになった。これらの作品は都市の原料(石灰岩や石炭の鉱山、石灰工場、フランスの炭鉱のボタ山、パリ地下の石の採掘場跡)から都市風景(高所から見た都市の俯瞰)、都市の解体(住宅展示場と化した大阪スタヂアムとその解体)、都市の裏側(ビルの間を流れる渋谷川や、都市の地下水路の内部)など、一貫して都市の問題にかかわっている。また、イギリス滞在などを経て、工場の蒸気や車の窓ガラス一面についた水滴など、形の定かでない物、循環する物の撮影や、高山などの自然の営みの撮影にも取り組んでいる。出版には1983年の「等高線」、1996年の「ライムワークス」「Citta in negativo」など。

1997年に写真集『ライム・ワークス』、写真展『都市のマケット』により第22回木村伊兵衛賞受賞[4]2001年には世界最大の国際美術展である「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の日本代表の一人に選ばれている[5]。同年、写真集『アンダーグラウンド』により第42回毎日芸術賞を受賞[6]2011年3月の東日本大震災の津波で陸前高田の生家が流失し、以後たびたび故郷に戻っての撮影も行う。2012年東京都写真美術館での大規模個展『Natural Stories』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞[7]

2016年東京芸術大学⼤学院映像研究科メディア映像専攻の教授に着任[8]

経歴

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写真集

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  • 1996年 - 「LIME WORKS」(シナジー幾何学)
  • 1996年 - 「CITTA IN NEGATIVO -DA Lime Works-」
  • 1997年 - 「Lazur 透きとおる石」(ペヨトル工房)
  • 1997年 - 「Land of paradox」(淡交社)
  • 2000年 - 「Underground」(メディアファクトリー)
  • 2001年 - 「Under Construction」(建築資料研究社)
  • 2002年 - 「Slow Glass」(Light Xchange)
  • 2002年 - 「Naoya Hatakeyama」(Hatje Cantz)
  • 2002年 - 「LIME WORKS」(復刊:アムズ・アーツ・プレス)
  • 2002年 - 「畠山直哉」(淡交社)
  • 2004年 - 「Atoms」(Nazraeli/限定)
  • 2004年 - 「LIME WORKS」(復刊:青幻舎)
  • 2006年 - 「Zeche Westfalen I/ II Ahlen」(Nazraeli/限定)
  • 2006年 - 「二つの山」(Birkhauser)
  • 2006年 - 「A BIRD」(タカ・イシイ・ギャラリー/限定)
  • 2008年 - 「LIME WORKS」(再復刊:青幻舎)
  • 2011年 - 「Ciel Tombé」(スーパーラボ)

脚注

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  1. ^ “東京芸術大学⼤学院映像研究科メディア映像専攻 教員”. 東京芸術大学. https://fm.geidai.ac.jp/newmedia/newmedia-academic/ 2025年1月16日閲覧。 
  2. ^ 企画展 畠山直哉写真展”. 岩手県立美術館. 2022年11月12日閲覧。
  3. ^ “畠山直哉”. Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021. https://asttr.jp/people/hatakeyama/index.html 2025年1月16日閲覧。 
  4. ^ 【2020年3月更新】歴代木村伊兵衛賞受賞者まとめ | MUTERIUM”. MUTERIUM (2020年4月2日). 2023年1月3日閲覧。
  5. ^ 第49回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 | ヴェネチア・ビエンナーレ日本館公式サイト”. ヴェネチア・ビエンナーレ日本館公式サイト. 国際交流基金 (2001年). 2023年1月3日閲覧。
  6. ^ 第42回毎日芸術賞受賞者決定 :: 東文研アーカイブデータベース”. 東京文化財研究所 (2014年4月14日). 2023年1月3日閲覧。
  7. ^ 芸術選奨文部科学大臣賞受賞者決定 :: 東文研アーカイブデータベース”. 東京文化財研究所 (2015年11月20日). 2023年1月3日閲覧。
  8. ^ “畠山直哉氏 講演会 津波の木のほうへ 2011年以降の写真制作について”. 早稲田大学文学部. (2024年6月11日). http://flas.waseda.jp/french/actualites/2024/06/11/3666 2025年1月9日閲覧。 
  9. ^ 志の輔さんや桐野夏生さんら、紫綬褒章に12人”. 読売新聞オンライン (2015年11月2日). 2015年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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